社会を良くするためには、どうしたらいいのかを考え続けてきた先輩
入学してしばらくたった放課後、体育館脇の自動販売機(紙コップ)でジュースを買って友人と飲んでいると、恰幅のいい人が近づいてきます。
満面の笑みを浮かべ、「やあ、君たち! このジュースの販売機は生徒会活動の結果、学校に設置されたものなんだよ」と語りかけてきました。
そんなのは我々にとって、どうでもいいことです。
しかし、とにかく先輩であることは分かるので、ここは無難にやり過ごそうと「ああ、そうなんですか」「知りませんでした」などと適当に相槌を打っていました。
その人は滔々とジュースの話から生徒会活動の素晴らしさ、社会を良くするにはどうしたらいいのかと熱く語ってきます。
一通り話し終えると、今度は「生徒会室を覗いて見ないか。ほんのちょっとでいいんだ。見るだけだから」と、完全にアヤシイ誘い文句です。
断ればよかったんでしょうけど、ふらふらとついて行ってしまい、以後、3年間生徒会活動にのめり込んでしまいました。
そして気づけば自分も二見先輩と同じ、生徒会長に。
あれから30年以上が過ぎ、最近再び二見先輩とつながりができ、ときどき一緒に飲んだりしています。
二見先輩はあの頃と変わらず、ずっと「この社会を良くするためには、どうしたらいいのか」という信念を貫いて生きていました。
その思いを実現するために府中町議選に挑戦すると語り、こう言いました。
「推薦文、書いてくれない? ちょっとだけでいいから…」
米山和利(金井酒造店 杜氏)
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