就業者は増えたが、ほとんど非正規 アベノミクス「実績」のホント(2)
自民党のビラには、2012年から2016年で「就業者数が185万人増加」とあります。
6271万人(2012年)→6456万人(2016年)
就業者とはどういう人のことをいうのでしょうか。総務省の定義は「従業者」と「休業者」を合わせたものとなっています。
従業者…調査をした週に1時間以上報酬を得て働いた人。
休業者…仕事はあるが、調査をした週には働かなかった人。
要するにとりあえず仕事に就いていれば「就業者」に入ります。正規も非正規も関係ない。給料がどんなに安くても、いつ首になるかもしれない不安定な雇用でも、調査のあった週に1時間働いていれば「就業者」なんですね。
正規と非正規で働く人がどのくらいいるのか。この10年間の推移をグラフにしてみました。
まず、自民党のビラと同じように2012年と2016年で比べてみましょう。
正規雇用 3345万人 → 3367万人 22万人増
非正規雇用 1816万人 → 2023万人 207万人増
2007年から2016年の10年間ではどうでしょうか。
正規雇用 3449万人 → 3367万人 82万人減
非正規雇用 1735万人 → 2023万人 288万人増
安倍政権はなんでも「民主党政権」のせいにしたがりますが、民主党政権は2009年9月から2012年12月までの3年3か月。あとは自公政権です。
就業者は増えるには増えたが、その多くは賃金が安く、不安定な非正規雇用。
ワーキングプアが増えたということでしかありません。
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