生活保護世帯のエアコン補助 対象拡大について 緊急申し入れ
府中町長 佐藤信治様
2018月7月25日
府中町議 二見伸吾
連日猛暑が続いています。
「7月16~22日の1週間に熱中症で病院に搬送されたのは、47都道府県で少なくとも2万1千人に上り、うち65人が死亡したことが23日、都道府県や各地の消防への取材で分かった。1週間の搬送者数としては、総務省消防庁が集計を始めた2008年以降で最も多い。死者数も高い水準となっている」と共同通信は伝えています(7月23日)。
ご承知の通り、平成30年7月1日より一定の条件に当てはまれば家具什器費(冷房器具)という名目で冷房器具の購入費用を支給することが可能となりました。その一定の条件とは以下の通りです。
ア 保護開始時において、最低生活に直接必要な家具什器の持合せがないとき。
イ 長期入院・入所後退院・退所した単身者であって、新たに自活しようとする場合において、最低生活に直接必要な家具什器の持合せがないとき。 │
ウ 災害にあい、災害救助法が発動されない場合において、当該地方公共団体等の救護をもってしては、災害により失った最低生活に直接必要な家具什器をまかなうことができないとき。
エ 転居の場合であって、新旧住居の設備の相異により、最低生活に直接必要な家具什器を補填しなければならない事情が認められるとき。
オ 犯罪等により被害を受け、又は同一世帯に属する者から暴力を受け、生命及び身体の安全の確保を図るために新たに借家等に転居する場合において、最低生活に直接必要
な家具什器の持合せがないとき。
これでは、ほとんどの人が該当せず、この猛暑において、エアコンがない生活保護世帯は救済されません。
そんななか福島県相馬市は、これらに該当しない世帯にもエアコン設置に対して独自に補助することを決めました。
昨年度以前に生活保護受給が認定された世帯が今月1日以降に購入したエアコンについて、本体価格5万円、設置費3万円を上限に補助する。また、生活保護を受給していない住民税非課税世帯のうち65歳以上の高齢者がいる世帯には、3万5000円を上限に購入・設置の合計金額の7割を支給する。既にエアコンが1台でもある世帯は対象にならない。(「毎日」2018年10月10日)
立谷秀清市長は「「温暖化が進んでおり、生活保護世帯にエアコン設置を推奨する厚生労働省の考え方は極めて妥当。しかし、新規だけというのはおかしい」と述べており、まことにその通りだと思います。すべての人々に猛暑は襲っています。様々な条件を付すのではなく、エアコンのないすべての生活保護世帯に設置補助をすべきです。
ことは人命に関わります。死者が出てからでは遅い。
以下、緊急に要望いたします。
1.相馬市と同様の補助制度を実施すること。
2.実施に当たっては、保護世帯に十分周知すること。
(以上)
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