連携中枢都市圏構想と地方自治
17日(土)、広島県自治体問題研究所主催の市民公開講座「連携中枢都市圏構想と地方自治」に参加しました。
講師は広島自治体問題研究所理事長の村上博さん。
「平成の大合併」が一段落し、道州制へ向けての次なるステップが「連携中枢都市圏構想」です。
府中町も「広島広域都市圏」に属しています。
「連携」といいつつ、コンパクトシティ構想と両輪で中心部へとヒト・モノ・カネを集約する。
いわば、人の住むところは限定して、「イノシシ・シカ・サル」にプレゼントしようとするものです。
この間読んだ『世界「最終」戦争』(集英社新書)で、内田樹さんが、安倍政権のめざす方向はシンガポールだと書いていてビックリしました。
モノはつくらず、金融とカジノで生きる日本です。農業も工業もいらない。工場は海外へもっていき、司令塔だけを日本に残す。
なるほど、TPP(雲行きは怪しいですが)で農業ほか地場産業を潰し、カジノ法で賭博を解禁しようとしてます。
この広域連携構想は、まさに「シンガポール化」への布陣です。
「連携」というと聞こえは良いいですが、「選択と集中」で公共サービスは低下させ、他の市町への依存度を高め、自立した自治体でなくしていきます。
県の役割を低下させ、広域な都市圏の上に「州」をつくろうというのです。
いち早く「都市圏構想」に乗った福山市では、すでに福山市内でも「選択と集中」が行われ、公民館、コミュニティーセンターなどを統廃合。診療所の廃止、小中学校の統廃合などを推進しています。
このような構想を放っておけば府中町のような5万人の町はひとたまりもありません。
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