緑のたぬきとアウフヘーベン

(ヘーゲル 1770-1831)

 

 

緑のたぬき(小池百合子)さんがアウフヘーベン(Aufheben)という言葉を使い話題になっています。何度読んでも、どこがアウフヘーベンなのか分かりません。「AI、人工知能、つまり私が決めた」と同様、多分に「煙に巻く」ためのものなのでしょう。

それでもアウフヘーベンという言葉が話題になることじたいは大歓迎。実は、このアウフヘーベンという言葉は、日本共産党が理論的基礎としている科学的社会主義(マルクス主義)にとって重要な概念(がいねん)=考え方だからです。

アウフヘーベンというドイツ語は、「捨てる」と「取っておく」という正反対の意味があって、哲学者ヘーゲルは、よい点を残し、悪い点を捨て去るという意味でこの言葉を使っています。

このアウフヘーベン、日本では「止揚」(しよう)あるいは「揚棄」(ようき)と訳されてきました。止めて揚げる?揚げて捨てる?わけが分かりません。

哲学者の牧野紀之さんが「克服する」という訳語を提案していて、その方が止揚や揚棄よりいいと思います。私は、牧野さんの提案を踏まえて「乗りこえる」という大和言葉を押しますね。

アウフヘーベンする、というのはさまざまな困難を新たな視点・方法・努力で乗りこえていくこと。

「日本をリセットする」「しがらみのない政治、大胆な改革」「既成政治の打破」とお題目は勇ましいが、緑色の包装紙を破れば、そこにあるのは自民党政治、絶望の政治です。自民党政治を否定し、乗りこえる展望は、「希望の党」にはありません。

緑のたぬきに化かされないようにしましょう。

 

2017-09-28 | Posted in エッセイNo Comments » 

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