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2022-08-27

書評 「核兵器も戦争もない世界」を創る提案

『体験 日本国憲法』や『日本国憲法からの手紙』(いずれも学習の友社)などで分かりやすく青年に語りかけてきた大久保賢一さんが、これまでの論考を集めて『「核兵器も戦争もない世界」を創る提案』を上梓しました。

それぞれの論考は昨年と今年に書かれたものであり、本書のねらいは「核兵器禁止条約発効」(今年1月22日)後の反核運動をどのように発展させるのかにあります。

「核兵器廃絶をめざす活動は新しい章に入ると思うが、完全に廃絶できるまで活動を続けなくてはいけない」「条約の発効は貴重な一歩で、私も命のある限り、活動を続ける覚悟だ」(広島で被爆し、カナダ在住のサーロー節子さん)。この決意に私たちがどう応えるのか。

本書にはその手がかりがあります。まず第1章で核兵器禁止条約の意義と核保有国ならびに日本政府の態度が明らかにされます。核保有国と日本政府は禁止条約の影響力を弱めようと必死です。核兵器を持つことによって平和が保たれているという「核兵器抑止論」と核保有国の参加がないことを理由に「条約の実効性」を否定する見解を振りまいている。この動きに対して本書の第3章、第4章でそれぞれ的確な批判を加えています。

日本国憲法第9条は、アメリカによる原爆投下と日本軍によるアジア太平洋戦争での加害の結果として生み出されたものです。「次回の世界戦争は一挙にして人類を木っ端微塵に粉砕するに至ることを予想せざるを得ない」「文明が速やかに戦争を全滅しなければ、戦争が先ず文明を全滅することになる」(憲法制定議会での幣原喜重郎国務大臣の答弁)。

ここまで戦争が行き着いた以上、戦争そのものをなくすしかない。第9条は武器の保有と交戦権を否定しました。核兵器廃絶は憲法9条とともにあります。

(『学習の友』2021年12月号掲載) 

ふたみ伸吾 ほっとらいん

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