八幡川の葦が刈り取られました

役場前の八幡川の葦が刈り取られました。葦を刈って欲しいという要望を受けたのは3年前です。

八幡川は県の管轄で、担当課からさっそく県に伝えて貰いましたが「川の断面積の3分の1以上土砂が堆積しない限り、除去しない。大雨が降っても葦は倒れるので、洪水の心配はない」というものでした。

かつて葦は、すだれ、屋根材、壁材、燃料、肥料などに幅広く利用されていました。ですから今日のように長年にわたって放置されることはなかったのです。

しかし、時代は変わり、そのような利用がなくなりましたので、行政が管理し、定期的に刈り取ることが必要となりました。葦の群生は、水の浄化作用や魚・鳥のすみかとしての役割もありますので、完全になくすのも問題です。1年に1度は刈りとり、ゴミなどを取り除くのがよいのです。

今回の伐採は、土砂が断面積の3分の1を超えたわけではありません。「県の方針は変わったのか?」と役場の担当課に聞いたところ、「それは分かりません」とのこと。ちょっと合点がいきませんが、葦だけに「よし」とすることにしましょう。

*   *   *

葦ですが、「あし」とも「よし」とも読みます。朝ドラ「らんまん」のモデルである牧野富太郎氏が次のように書いています。

「アシはアシが本名であるが、これを悪しに擬し、ヨシを善しに通わせ縁起を担いでそういったもんだ。そしてこのアシの繁茂している原をばアシハラとはいわずに普通ヨシハラと呼んでいる。かの東京で遊廓のあった地を吉原と呼んでいたが、そこはもとヨシの生えていた田圃であった」(『植物一日一題』)

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください