町長の仕事は総合的なもの

私は、今回の町長選挙で次のような5つの政策の柱を掲げています。

(1)災害に強いまち、
(2)教育と子育てを応援するまち
(3)福祉とくらしを大切にするまち
(4)環境にやさしいまち
(5)文化活動とスポーツを応援し、歴史に学ぶまち、

すると記者さんから「最優先にやりたいことはどれですか?」と聞かれます。記者さんの気持ちはすぐ分かりました。記事やニュースにするときに、具体的な項目を手短に紹介したい。

たとえば、立候補表明をした記者会見をNHKは次のように伝えました。

二見氏は「これまでの府中町政の方向性を踏まえながらも子育てや防災などさまざまな課題もあるので、さらに前に進めたいと思い立候補を決意した。子どもの医療費を18歳までを対象に所得制限なしで無償化し、災害対策として森林整備にも取り組みたい」と述べました。

しかし、こういう問われ方に私は違和感たっぷりなのです。

子どもの医療費制度の充実と森林整備はもちろん進めますが、それが「最優先」ということではありません。

なにより町長の仕事は総合的なもの。

町は「住民の福祉の増進を図ることを基本として、地域における行政を自主的かつ総合的に実施する役割を広く担う」と地方自治法に書かれているとおりです。

町には、生まれたばかりの赤ちゃんからお年寄りまで、子どものいる人もいない人も、自営業の人も、雇われて働いている人も、日本国籍の人も外国籍の人も、多種多様な人びとが暮らしています。

すべての住民にとって暮らしやすい町にすること、これが町長の果たすべき役割だと私は考えます。

一つ二つの施策を「最優先」して実現しても、それだけでは暮らしやすい、いい町にすることはできません。

5つの政策に掲げた細目を一つひとつ実現し、それを結び合わせて、よりよい府中町をつくる。これが私の方針です。

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