府中町長選挙 ふたみ伸吾はこう語った

選挙期間中の演説原稿です。

1.共通部分

みなさん

私、ふたみ伸吾、8年前に町議会議員になり、今年の3月議会まで29回の一般質問をし、町政にかかわるさまざまな課題について提起し、よりよい町にするために何が必要なのか、提言してきました。

4年前の町議選で掲げた5つの公約のうち、3つを実現することができました。

1つめは保育園を新たにつくること。イオンモールの北側に、府中なかよし保育園、今年4月から開園しております。

2つめは子どもの医療費を中学校卒業まで助成すること。これも今年1月からスタートしました。

3つ目は交通不便地域への手立てをとること。清水ヶ丘と桜ヶ丘にデマンドタクシーうぐいす号、走っております。

この3つが実現し、大変よかったなと思いますけれども、さらに前へ進みたい、もっと多くの提言を実現したいと考え、町長選に立候補いたしました。

町長選にあたっての政策を「ふちゅう ふるさと ふたみしんご プラン2024」としてまとめました。

この政策は

(1)災害に強いまち、

(2)教育と子育てを応援するまち、

(3)福祉とくらしを大切にするまち、

(4)環境にやさしいまち、

(5)文化活動とスポーツを応援し、歴史に学ぶまち、

という5つの柱からできています。

「誇り高き自治のまち 府中町をさらに前へ」進めるための計画です

2.災害に強いまち

今日はこの5つの政策の中から「災害に強いまち」についてお話します。

先月18日、大きな地震がありました。府中町は震度4です。2月26日にも震度4の地震がありました。

このたびの地震は「南海トラフ地震」との直接の関係はないそうですが、前回の南海トラフ大地震が起きてから70年以上が過ぎており、次の大地震が近づいていると言われています。

元旦には能登半島地震が起きました。

水道管は寸断され、水が来ない。生きていくうえで必要なのは住まいと食べ物と水です。

飲むための水は支援物資としてペットボトルが届きますが、身体を洗う水、洗濯する水、トイレを流すための水、こういったものに不自由します。

水道が復旧するまでのあいだ、最低限の水が使えるよう、町民のみなさんが井戸を掘ることに対して助成し、町としても井戸を整備します。

2018年には豪雨災害がありました。山から崩れた土砂によって榎川が塞がり、本町や山田の一部が水に浸かりました。

こういうことをなくすためには、山を崩れにくくすること――森林整備が大切です。森林整備を進めて、大雨による水害・土砂災害を防ぎます。

災害が起こると消防・救急の役割、普段以上に大切になります。

現在府中町は、単独で消防本部――消防・救急の司令塔を持っています。

しかし、国や広島県は、消防の広域化といって消防本部の統合を計画し、広島県内、わずか5つの消防本部にしようとしているのです。すでに海田町、坂町、熊野町は消防業務を広島市に委託しています。

大地震のような災害が起きたとき、広いエリアを受け持つ消防本部では被害の全体をつかむのは簡単ではありません。橋が寸断されれば、広島市内から消防車や救急車がやってくることもできません。

ですから、私、町民のいのちと安全をまもるために、消防業務を広島市に委託せず、府中町消防本部を守ります。

以上が、災害に強い町についての私の政策です。

3.教育と子育てを応援するまち

今日はこの5つの政策のなかから「教育と子育てを応援するまち」についてお話します。

第1に、子どもの医療費です。
先ほども申しましたように、これまで小学校卒業までだったものが今年1月から中学校卒業まで助成することになりました。

これからどう進むべきか。私の考えは、まず所得制限をなくし、町内で暮らす全ての子どもが平等に医療費の助成を受けられるようにします。

つぎに対象年齢を18歳まで引き上げ、さらに次の段階で窓口負担をなくします。

第2に、学校給食についてです。府中町の小中学校の給食は自校調理方式といってそれぞれの学校に給食調理室があります。広島市は中学校給食がデリバリー(配達弁当)のところが多かったんですが、おいしくない。

あまりに評判が悪くて、今度は大規模給食センターをつくって、そこから各学校に配送する計画です。この大規模給食センター、広い、広い広島市をたった5つのセンターで市内の各学校に配送します。

府中町のまわり、東区、南区、安芸区を担当する東部センターは1万5千食をつくります。もし、このセンターで食中毒が起きれば1万人規模の児童生徒に被害がでる危険性、可能性があります。

海田町は今年から佐伯区にある大規模センター(五日市地区学校給食センター)に中学校給食を委託しました。

子どもたちのいのちと健康を守るために、大規模センターに委託することはせず、これまで通り、温かくておいしい、自校調理での学校給食を守ります。

給食費の保護者負担を軽減します。

第3に、学用品の購入などをサポートする就学援助の対象者を拡げます。

現在は生活保護基準の1.2倍までの所得のご家庭が対象ですが、県内の他の市町のほとんどが1,3倍、1.5倍となっており、それだけ多くのご家庭が就学援助制度を利用しています。

私が町長になれば、すぐさま1.3倍まで引き上げます。

第4に、放課後児童クラブですが、広島市は今年4月から有料化し、一人1か月5千円も取られるようになりました。

私は放課後児童クラブ、これまでどおり無料を続けます。

以上が、「教育と子育てを応援するまち」、わたしの提案、提言です。

4.誇り高き自治のまちを前へ

みなさん

この選挙で何が問われるのか。それはもちろん、府中町をこれから、どのように発展させていくのか、ということであります。

府中町は、「住みよいまち」「住みたいまち」だと多くの方から評価されています。

その理由の一つは、府中町がとても便利な町だからです。広島市中心部に近く、町内のどこからでも市内に通勤、通学できます。

スーパーも多く、買物にもあまり不自由しません。

どこに住んでも小学校が近くにある。

こういう利便性の高さが、府中町の発展の土台にあります。

しかし、それだけではありません。

府中町は県内で独自の歴史があります。

その一つが革新・民主の町政になったことです。

府中町は、1972年から88年まで山田機平氏が町長となり、革新・民主の町政が実現しました。

非核町宣言や乳幼児の医療費無料化など「福祉の進んだ町」「住むなら府中町」と言われる町づくりが進んだのがこのときです。

もう一つは、合併を退けたことです。

今から20年以上前、「平成の大合併」といって、市町村合併が推し進められ、全国では3250あった市町村は1700にまで減りました。

広島県は86市町村が23市町となり、全国トップの減少率で、7割の自治体が消えてなくなりました。

多くの市町村が「バスに乗り遅れるな」と合併へ突き進みましたが、府中町は、住民投票でも町長選挙でも合併、合併派を退けました。

合併の動きから20年が経ちました。県内はもちろん全国で合併してよかったというところは一つもありません。

あのとき、国や県のいうとおり合併していたなら、府中町の今日のような発展はなかったでしょう。

国や県のいいなりにならず、自分たちで町の進路を決めてきた。だからこそ、今がある。

私はこのような歴史がある「誇り高き自治のまち」府中町をさらに前へ進めたい。

私、ふたみ伸吾を、勝たせて下さい。よりよいまちを創ります。

ふたみ伸吾をみなさんのお力で町長に押し上げて下さい。

最後まで頑張りますので、よろしくお願いいたします。

 

 

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