新成人のみなさんへ

本日、府中町の成人式に来賓として参加しました。次女も今回が成人式です。

今回の成人式は1996年と97年に生まれた人が対象。

97年は日本経済と日本社会が下り坂になった転換点です。

北海道拓殖銀行と山一証券が破綻し、GDPが23年ぶりのマイナス。労働者の賃金が下がり始める。過労自殺が初めて労災認定される。不登校の児童生徒が急増し9万4千人……。翌98年にはホームレスが急増しました。

そんな大変ななか、新成人のみなさんは生まれました。その後、今日まで社会の困難はより一層増しました。ワーキング・プアが広がり、奨学金は「学資ローン」と化して、卒業とともに莫大な借金を負わされています。

私たち大人はそんな社会を変えられなかった。

「おめでとう」という前に「ごめんなさい」と言いたい。

しかし、いつまでもこのような社会は続かないし、続けさせてはなりません。

この20年、私たちは決して座して事態を見ていたわけではありません。

「鳴かず飛ばず」ではあったけれでも、この世の中を少しでも良くしようと努力し続けてきました。

そしてようやく、ここ数年、社会を変える新しい動きが始まっています。わたし自身もそんな運動の末端に加わっています。若い人たちに「あきらめずに、ともにたたかおう」と呼びかけたい。

「私たちは微力ではあっても無力ではない」のだから。

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