こうして出来た「いのちをうたおう」日本語詞
いのちをうたおう Singing for Our Lives
1 怒り静かに燃やし この星に 生きる仲間と
※いま 生きる喜びを ときめきを いのちをうたおう
2さまざまな愛抱きしめ この星に 生きる仲間と
※くりかえし
3肌の色は違っても この星に 生きる仲間と
※くりかえし
4 平和への道信じて この星に 生きる仲間と
※くりかえし
5 愛のともしび燃やし この星に 生きる仲間と
※くりかえし
◆大晦日に届いたメール
2017年12月31日、私(二見伸吾)は実家でビールを飲みながらぼんやりとしていました。そこへ畏友、大熊啓さんからメールが届きました。「Singing For Our Lives」の日本語詞をつくるので手伝って欲しいという内容です。
これまで「どすこい」のオリジナルも第1稿は私が書いてきましたが、相方、栗栖慎一とやりとりし、練っていきますので完成品は第1稿の痕跡が残らないこともしばしば。どんどん変わっていくので、いちいち作成過程の記録もありません。
今回、大熊さんとのやりとりをすべてメッセンジャーでしましたので「Singing For Our Lives」の日本語詞が出来上がっていく過程が全てメールで残りました。出来上がった作品が全てともいえますが、一つの詞がどういうプロセスを経て創り上げられていくのか、というのも何かの参考になるのではと思い、紹介させていただくことにしました。
今回の創作にかかわったのは、東京のうたごえの大熊啓事務局長、音楽センターの大野文博さん、奈良蟻の会合唱団の今正秀さん、そして私、フォークデュオ「どすこい」の二見伸吾の四人です。
以下、2017年12月31日18:36から2018年1月12日 9:07までのメールでのやりとりです。
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◆「Singing For Our Lives」とは
大熊)2017/12/31 18:36
今年もいろいろとお世話になりました。今年最後のご相談を送ります。
今、来年2018年のメーデー歌集について掲載曲の検討に私も関わっているのですが、
私の推薦で「Singing For Our Lives」という外国曲を日本語詞で紹介できないかと話しています。
この歌は1977年にアメリカでで初めて自らゲイであることを明らかにしてカリフォルニア州サンフランシスコ市の市会議員選挙に立候補し当選した、ハーヴェイ・バーナード・ミルクが翌1978年11月27日、同僚議員に市庁舎内で射殺された事件と、この事件の裁判が極めて同性愛への悪意に満ちた内容だったことに怒ったシンガーソングライターで活動家のホーリー・ニアが作詞・作曲した歌で、その後、LGBTの権利獲得の運動や、女性の権利向上の運動の中で歌われてきました。
2016年6月12日未明米フロリダ州オーランドで12日未明、ゲイ・ナイトクラブで男が銃を乱射し、50人が死亡し53人が負傷した事件が発生した翌日、ロサンゼルス市庁舎前で行われた追悼集会でもこの歌が大合唱となりました。
元歌の歌詞は下記の通りです。
We are a gentle, angry people
and we are singing, singing for our lives
We are a justice-seeking people
and we are singing, singing for our lives
We are young and old together
and we are singing, singing for our lives
We are a land of many colors
and we are singing, singing for our lives
We are gay and straight together
and we are singing, singing for our lives
We are a gentle, loving people
and we are singing, singing for our lives
音声はこちらから聴けます。
http://music.peacefuluprising.org/track/singing-for-our-lives
◆二つの試訳
この曲は、すでに日本音楽協議会が日本語詞を付けていますが、日本語詞を付ける際に少しメロディーを変えている部分もあるということで、日本音楽協議会常任幹事のSさんにも、新しい日本語詞を付けることについてご了解をいただきました。今、音楽センターの大野さんもチャレンジしてくれています。
<日音協版>
優しく怒り込めて 歌をうたおう 命の歌を
優しく怒り込めて 歌をうたおう 命の歌
争う事をやめて 歌をうたおう 命の歌を
争う事をやめて 歌をうたおう 命の歌
大切な人のため 歌をうたおう 命の歌を
大切な人のため 歌をうたおう 命の歌
見えない壁倒して 歌をうたおう 命の歌を
見えない壁倒して 歌をうたおう 命の歌
世界中の人々と 歌をうたおう 命の歌を
世界中の人々と 歌をうたおう 命の歌
<大野文博版>
私たちは歌う 怒りを静かに燃やし
私たちは歌う 生きる喜び 人生のために
私たちは歌う 肌の色や 信じる神が違っても
私たちは歌う たくさん 壁を超えて
私たちは歌う 愛の形や 性の姿が違っても
私たちは歌う 生きる喜び 人生のために
私たちは歌う 子どもや おバァおジィもみんなで
私たちは歌う 愛と平和と 自由のために
二見さんなら、どんな詞を付けるだろうと思って、ご意見をいただきたく、メッセージを送りました。私もまだまとまっていません。考え中です。うたごえ70周年祭典では、LGBTの運動とも結んでステージが作れないかと考えています(先日、大熊が祭典企画責任者となりました)。お知恵を貸していただければ幸いです。
二見)考えてみます。
大熊)ありがとうございます!!
二見)いい歌だねえ。
今)今です。大野さんの詞、いいですね。私も考えてみたいと思います。
また、祭典企画についての提案、これまでうたごえになかった(表面化していなかった?)新しい視点を取り入れるもので、大いに賛成します。
「人権」というキーワードは無限であることを示せるものにしたいですね。
私自身、平和と人権を同じ地平で考えていましたが、根本は人権、人権を保障するためのもっとも確かな枠組みが平和ととらえるべきかなと思うようになっています。
◆二見の第一稿
二見)2017/12/31 21:15
第1稿
1.静かな怒り燃やし
※生命(いのち)の喜び 歌え (歌え)
2.正義を求め続け
3.年齢(とし)など関係ないさ
4.(まだできない&難しい)
5.この胸の高鳴り
6.平和への熱き思い
7.立ち上がりし者よ
8.みんなと一つになって
大熊)早い!😳
二見)他のyoutubeを見たら We stand for women of all nations We are in this together
という歌詞があったので、それも入れてみました。
10文字ぐらしか入らんのよ。「LGBTの人もそうでない人も」をどう10文字程度で表すのか?熊も考えてみて。
インターナショナルよりはイメージがわく(注、数年前日本語詞を、当時音楽センターの社長、道田隆司さんに依頼されたが結局まとまらなかった)。曲にうまくはまるかやってみて。
大熊)2018年1月1日 21:09
ありがとうございます!
二見)現時点では、今ひとつ統一感がない。
大熊)2018年1月2日 14:48
私も考えてみます。
二見)練っていけばいいものになると思います。なんといっても元がいい。We shall overcomeのようにシンプルで力強い。
今)2018/01/03 (水) 19:03
今です。新年おめでとうございます。今年もよろしくお願いします。
さて、「Singing For Our Lives」の訳詞、考えてみました。
一度聞いたらすぐ口ずさめる、そして忘れない、しかも内容はゆたか、ソングの理想型ですね。
そんな原曲の特性をどうすれば活かせるか考えたとき、原曲と同じようにできるだけ同じフレーズを繰り返すことを思いつきました。
同じようでちょっと違うというのは、実は歌い手には覚えにくかったりしますが、ま、そこはお許しを願って。
いま ここから歌いだそう こみあげる 思い しなやかに
いま この時代をともに 生きていこう 声をあげよう
いま ここから歌いだそう えがきみる 世界 築くため
いま この時代をともに 生きていこう 声をあわそう
いま ここから歌いだそう それぞれの 輝き 見つめて
いま この時代をともに 生きていこう 手をつなごう
いま ここから歌いだそう さまざまな 愛を 抱きしめて
いま この時代をともに 生きていこう 心つなごう
いま ここから歌いだそう 肌の色 言葉 違っても
いま この時代をともに 生きていこう 壁を越えよう
いま ここから歌いだそう 平和への 道を 愛して
いま この時代をもともに 生きている このよろこびを
できるだけ原曲に忠実なことを心がけました。
メールやお知らせいただいたネットで見た詩では、最後が「We are a gentle, loving people」となっていましたが、歌っているのは「We are a peaceful, loving people」のようでしたので、訳詞はそちらをとりました。
訳詞の意図など何かあれば、ご連絡ください。
明日から仕事が始まるし、蟻の会のベトナム公演もあるのでので、今日までになんとかと、年末年始、この曲を頭の中で鳴らしていました。
しあわせな時間でした。
素敵な時間をくださったことに感謝します。
◆大野さんの第二稿
大熊)2018年1月9日 17:49
「Singing for Our Lives」の日本語詞について、音楽センター大野さんが、今さん、二見さんのアイデアをもとにひねってくれました。私も考えて見ました。ご意見お願いいたします。
いま ともに生きてゆこう
こみあげる 想い しなやかに
※いま ともに 歌いかわそう
手をつなごう 心つなごう
いま ともに 生きてゆこう
それぞれの 輝き 見つめて
※繰り返し
いま ともに 生きてゆこう
さまざまな 愛を 抱きしめて
※繰り返し
いま ともに 生きてゆこう
肌の色や 言葉の違い越えて
※繰り返し
いま ともに 生きてゆこう
えがきみる 世界 築くために
※繰り返し
いま ともに 生きてゆこう
平和への 道を 信じて
※繰り返し
大熊私案としては
前半2小節のみを変えて、あとは同じにしたらどうかと思いました。そうすれば、1番歌い終わる時に次の歌詞をコールして唱和できます。
例えば(『』が繰り返し)
案①肌の色は違っても 『この星に生きる仲間たちよ
いま ともに歩き出そう 信じあおう 声をあげよう』
案②肌の色は違っても 『この星に生きるものすべてと
いま ともに生きて行こう(歩き出そう)このときめき 歌に込めて』
案③(後半4小節のみ)
『いま ともに生きて行こう(歩き出そう)この歌に 心かさね』
今)送っていただいた歌詞案、私の歌詞を取り入れていただいてありがとうございます。
この案もいいと思います。
大熊さんの提案の最後のものは、私の案と同じ発想だと思うので、これもいいと思います。
大熊案1・2の最初の二小節だけ変えて後は同じというのは、一番入っていきやすいし、歌いやすいですね。
その場合、最初の二小節はそれぞれ次のような感じでしょうか。
1.あつい思いこみあげる
2.一人ひとり輝いて
3.さまざまな愛だきしめ
4.肌の色は違っても
5.平和への道を信じ
◆詞のポイントはライフ(life)
二見)2018年1月9日 19:12
この詞のポイントはlife(その複数形がlives)にあります。「私たちのlifeのために歌おう」ということです。それがどうして「ともに生きていこう」になってしまうのか?理解できませんねえ。
life には生命、人生、生活(暮らし)、活気(元気)、活動など日本語にすると多様な意味をもっています。そういうlifeのために歌おうというのがリフレインのキモだと私は理解しています。憲法13条の「生命」自由幸福追求権のlifeなのです。
そういう、一人ひとりのかけがえのない「生命」(いのち)のために、うたおうと原詞は言っている。そこから、肌の色やゲイやストレートという違いがあっても、それぞれのlifeのためにうたおう(生を謳歌しよう)と言っている。この視点が欠落しているのは原詞の精神を受け継いでいないといわざるを得ません。
タイトルが「Singing for our lives」だということをもう少し考えて欲しいですね。
大熊)なるほど、たしかにそうです。私も改めて考えます。
ありがとうございます!
二見)一人ひとりのlifeを大切にする、輝かす、がまずある。We are in this togetherはそういうlifeのためにいわば2次的あるいは手段としてあるというのがこの詞の意図ではないでしょうか。「さまざまな愛を抱きしめて」というのはとてもよい、と思いました
よろしく!
◆元歌の「聴いた印象」も大切にしたい
大熊)2018年1月10日 15:19
いろいろとご意見、ご提案ありがとうございます。二見さん提案の「Life」をどう表現するか、やはりくり返しで徹底的に言うべきと思います。
同時に、大熊としては元の歌の「聴いた印象」も大切にしたいと考えます。
例えばジョンレノンの「Imagine」の「You may say I’m a dreamer」を、多くの人が「夢かもしれない」と訳すのは、意味だけではなく「You may」という言葉の母音を意識するからだと思います。
その点で考えると、「Singing for Our Lives」で印象に残る母音は、出だしの「We are」と繰り返しの「Singing Singing」で、「いーあー」、そして「いーいー」という母音です。そう考えると、出だしの1節は毎回変わることから母音の維持が難しいですが、くり返しで同じ言葉を発する後半の「We are」が、現在出ている案では「いま」とはまっており、とても良いと思います。もうひとつ、「Singing Singing」に対応する母音にもこだわりたいと思い、「この星に(しーにー)」と言葉を入れました。
◆組み立て(構成)を考える
大熊)本日、改めて大野さんと相談をして、下記の様な感じにしてみました。
「」以外の部分が共通のくり返しです。その部分についてのご意見と、「」についてのご意見をお願いいたします。元の歌も、即興的な歌詞が多いため、日本語詞も若干絞り込んではどうかと考えました。
1番は元の詞の想いで、2番はLGBT、3番は人種、4番は元の歌詞にはないですが例えば宗教、5番が平和というのはどうでしょうか。
1「いかり静かに燃やし」 この星に 生きる仲間と
いま 生きる喜びを ときめきを いのちをうたおう
2「さまざまな愛抱きしめ」 この星に 生きる仲間と
いま 生きる喜びを ときめきを いのちをうたおう
3「肌の色は違っても」 この星に 生きる仲間と
いま 生きる喜びを ときめきを いのちをうたおう
4「信じる神が違っても」この星に 生きる仲間と
いま 生きる喜びを ときめきを いのちをうたおう
5「平和への道信じて」 この星に 生きる仲間と
いま 生きる喜びを ときめきを いのちをうたおう
二見)なかなか、ええんでないかい。内容的にはこれでいいと思う。大したもんだ。さすが熊。
あとは、「し」にどこまでこだわるのか(こだわった方がいいと思う)。3番と4番が課題だね。せっかく「この星に」だけでなく、「燃やし」「抱きしめ」「信じて」ときているんだから。「ても」という逆接でない言い方も探してみて欲しい。ボクも考えるから。
2回ずつ歌っているから、5番ぐらいがちょうどいいと思うし、セレクトもいいね。
ごめん、4番なんだが、日本人のほどんどが宗教信じていないんじゃない?(信仰を持つ方々、失礼な言い方ですみません)
元歌にないなら、あえて入れる必要はないのでは。
大熊)2018年1月10日 16:46
なるほど!ありがとうございます。また考えます!
二見)日本語を解する人に向かって歌うのだから、それにふさわしいものを入れた方がいいね。全部で5番というのが切りが良くていい。
大熊)2018年1月11日 14:04
先ほど、大野さんと改めて詞を検討し、いくつかの案をもちました。
ひとつは4番の「信じる神が違っても」を削って、1.2.3.5の4番構成にしてしまってはどうでしょう。
そして、3番の1節目については、下記の様な言葉が出てきています。
①「全ての違い乗り越えて」
②「全ての色をつなげて」
③「肌の色が違う」
④「それぞれの色を集めて」
⑤「あらゆる違いを超えて」
⑥「肌も目の色も違う」
⑦「肌の色は違っても」(元のまま)
⑦は、4番構成にして、1回だけ「違っても」が出てくるなら、むしろ良いバランスではという考えです。
ご意見をぜひよろしくお願いいたします。
メーデー歌集発行の日程を考えると、詞の登録・許諾などの手続きもあり、この一両日が決め所です。みなさんのお知恵を借りて、かなり本質に迫った歌詞になってきていると感じます。ありがとうございます。
◆タイトルが決まる
大熊)曲名についてですが「いのちをうたおう」という和名でどうでしょうか?
二見)3番目の1節めはもとのまま⑦がいいのではないでしょうか。1回だけあり、というのも「あり」だなと。
元詞は、We are a gentle, angry people で始まり、We are a gentle, loving people で終わっています。対になっているんですね。だから、4番目を削って、5番を4番に繰り上げ、
5番を「愛の灯火(ともしび)燃やし」にしたらどうでしょうか。ともしびだとgentle のニュアンスもでるかと。
「いのちをうたおう」というタイトル、いいと思います。
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いのちをうたおう Singing for Our Lives
1「いかり静かに燃やし」 この星に 生きる仲間と
いま 生きる喜びを ときめきを いのちをうたおう
2「さまざまな愛抱きしめ」 この星に 生きる仲間と
いま 生きる喜びを ときめきを いのちをうたおう
3「肌の色は違っても」 この星に 生きる仲間と
いま 生きる喜びを ときめきを いのちをうたおう
4「平和への道信じて」 この星に 生きる仲間と
いま 生きる喜びを ときめきを いのちをうたおう
5「愛の灯火(ともしび)燃やし」この星に 生きる仲間と
いま 生きる喜びを ときめきを いのちをうたおう
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「怒り」に始まり、「愛」で終わる。
大熊)2018年1月11日 20:00
その歌詞いただきました!
また、「愛の灯火」について、大野さんからは「ともしびは、ひらがなではダメかな?」というご意見もありました、いかがでしょう?
- 原詞の精神を引きつける
大熊)今正秀さんから、ご意見きました、なるほど…、悩みます。
以下転送します。
今)メールを読んで思ったのは、二見さんのおっしゃるように「神の違い」が日本人にとってピンとこないということであれば、「肌の色の違い」も実は日本人にとってどうなのかなと思ったりします。
むしろ、同じ黄色人種であるアジアの人に対して根強い差別や蔑視をしているのが我々の問題ですよね。
原詞を大切にする、それも含め場合によっては世界の人と歌い交わすことを想定すれば「肌の色の違い」でいいと思うのですが、いま、私たちにとって切実なものとして考えるなら、また別の発想もあるのかなと思ったりしました。
例えば、「国や言葉が違っても」とか、でもこれはありきたりな感がありますね、「国や歴史が違っても」かな。でも、この歌の歌詞で「歴史」はそぐわないかなぁ。
原詞を大切にすることと、原詞の精神を私たちに引きつけて考えるのと、訳詞の基本にかかわるテーマに気づかせてもらいました。
有意義なことに参加させていただいて感謝します。
大熊)以上です。二見さんはどう思われます?
二見)簡単な話。肌の色の違いはWe are a land of many colors と歌われていて、神の違いは元歌にはなかった、ということですね。この星に生きると続いているので、不自然でもないし、いわんとすることは了解されるのではないでしょうか。
今さんのいうように、アメリカにおける肌色問題がそのまま日本には通用しないというのはそのとおりでしょうね。
敗者復活としてはWe are a justice-seeking people という選択肢もありますけど。
大熊)なるほど、ありがとうございます。
歌詞は、今後変わっていくこともあるかもしれませんが、今回はこの歌詞で行かせてください。短い期間の中で、ありがとうございました😊
二見)それでいいんじゃない。ばっちりよ。きっと、山ノ木(竹志)先生も天国から誉めてくれると思うよ。
◆平和を信じて、開いて、照らして… そして詞はできた
大熊)2018年1月12日 0:21
今さん、最後のこだわり!ありがたいです。
今)「平和の道を信じて」→ひらいて、あるいはひらきはどうでしょう?
核兵器禁止条約成立のように、これまでの取り組みを踏まえて、新しい道をひらいていくことが求められていると思うので。
とのメールをいただきました。私としては、歌っての語感は「信じて」の方がしっくりくるのですが、確かに信じるよりも能動的な言葉をという今さんの気持ちもわかります。
例えば、「照らし」「照らして」はどうかなと思いました。
最後まで、できる限り足掻いてみたい。いろんな創作に取り組むとき、私も「新江さんならどう考えるだろう」と問いかけています。
二見)「道をひらく」は松下幸之助の本のタイトルだなあ(笑)。
「平和の道をひらく」っていう? 道なら「歩く」「歩む」「切り開く」の方がしっくりきます。しかし、「切り開く」は字余りだね。「信じて」「照らし(て)」はあり、だと思いますよ。
平和への道、戦争への道は、分かれ道(crisis=危機)であり、決してきれいな舗装された安全な道ではない。だから平和への道は「信じて」歩くものであり、あかりを灯して「照らし」ながら歩くものでもあると思うのです。だからそういう不安を感じながら、いのちをうたっていいんじゃない。あとは、熊のセンスで決めてね
大熊)ありがとうございます!
今さんも、ベトナムへ出発する移動の中で考えてみると連絡いただきました。とても良い経験をさせてもらってます。
大熊)2018年1月12日 9:07
今さんより、いろいろ考えたら、「信じる」は、憲法前文「諸国民の公正と信義に信頼して」の意味で良いかもしれないとご連絡いただきました。より詞を深める作業ができたことに感謝して、「信じて」で確定したいと思います。
(おしまい)
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