テレビが伝えなければ、私は街頭で訴える。国会はいま 2018年5月31日

5月31日 JR天神川駅頭での演説です。


天神川駅ご利用のみなさん、ご町内のみなさん

日本共産党、府中町議の二見伸吾でございます。今朝は国会の状況についてお話しさせていただきます。

 

みなさん

テレビでは毎日、日大アメフトのことばかりやっています。日大の事件、たしかに問題です。しかし、私たち国民全体にかかわるもっと大きな問題があります。

それは、安倍総理が国政を私物化し、森友学園や加計学園に便宜をはかったこと。そのことを隠すために、文書の改竄、隠蔽、虚偽答弁が繰り返されたことであります。

昨日、国会で党首討論が行われました。私たち日本共産党の志位和夫委員長は、なぜこういうことが起きたのか、安倍総理に尋ねました。

安倍総理はどう答えたのか。

「この問題についてはですね、まあ例えばですね、言った・言わないになっているものがあります。例えば、例えばですね、えーこの文書については、例えば、公文書と言われている文部科学省の文書についても言った・言わないということになった。そういうことであれば、やはり今後ですね、こういう公文書においては、カッコ書きのものについては発言者の確認をとっていく、あるいは電子決裁システムをしっかりと整備をしていく、ということ等で対応していかなければいけないと、そういうところに欠けていた点があったと、このように思っております」

 

みなさん

分かりますか?分かりませんよね。

この意味不明な答弁に対して志位委員長は「国民はみんな、知ってるんですよ。なぜ行われたか知っている。総理、あなたを守るためですよ。総理は昨年2月17日、森友学園について、『私や妻が関係していれば総理大臣も国会議員も辞める』と断言しました。さらに昨年3月13日、加計学園について『もし働きかけをしているのであれば責任をとる』と断言しました。こう断言した総理を守るために、改竄、隠蔽、破棄、そして虚偽答弁などの悪質極まる行為を行った。 そしてもしも、総理が真実を語っていたとしたら、そのような悪質な行為を行う必要がありません。それが行われたということは、総理の答弁が嘘だった、あなたの嘘の答弁に辻褄を合わせるためだった、嘘の答弁に嘘で辻褄を合わせるためだった、そうとしか説明つかないじゃないですか」と迫りました。

みなさん

大阪・豊中市の国有地が小学校用地として格安で払い下げられた「森友学園」疑惑では、改竄前の決裁文書の公表などにより、安倍総理や妻・昭恵氏らのかかわりがいよいよ濃厚になっています。

総理の長年の友人が理事長の「加計学園」の獣医学部の愛媛県今治市への新設をめぐる問題では、国会に提出された愛媛県作成の新文書などを通じ、総理関与をめぐる疑惑はいっそう深まりを見せています。「森友・加計」が大問題になって1年以上たっても、国民の疑念は全く解消されていません。

「森友」をめぐっては、財務省の決裁文書改竄という違法行為があったこと、学園との交渉記録は廃棄したなどという昨年の国会答弁が虚偽だったこと、その答弁に合わせ当時保管されていた交渉記録を実際に廃棄したことなどの事実については、政府も認めざるをえなくなりました。

「加計」でも、怪文書と菅房長官が決めつけた「総理のご意向」と記された内部文書の存在を認めざるをえず、当初は県や市との面会を否定してきた柳瀬元総理秘書官も加計関係者と官邸で3度も会っていたことを今月ようやく認めました。時の政権が国民と国会を欺く悪質行為によって真相究明を妨害した事実は、ことの深刻さを浮き彫りにしています。

問題は、歴代の政権ではありえなかった異常なことがなぜ次々起きているのかです。志位委員長は安倍総理に、政府も否定できない五つの悪質行為を示し、なぜそれが引き起こされたのか、と答弁を求めました。しかし、総理は、先ほども紹介したように、公文書管理の問題にすりかえるなど、問われていることに全く答えません。いや、答えられないのです。

総理が答えられないのは、改竄、隠蔽、廃棄、虚偽答弁は、総理を守るためのものだからです。

昨年、問題発覚直後、国会で追及された総理は「森友」について 「私や妻が関係していれば総理大臣も国会議員もやめる」、「加計」では「もし働きかけをしているのであれば、責任をとる」と言い切りました。こう断言した総理を守るために、異常ともいえる一連の行為が行われたとしか説明はつきません。2月の総理答弁の直後、政権幹部が対応を協議したのではないかとの疑いも以前から指摘されています。総理の責任はあまりに重大です。

疑惑への関与を否定した総理のウソ答弁につじつまを合わせるため、改竄、隠蔽などを政権ぐるみで実行するなどというのは、まさに「政治の私物化」というほかありません。安倍総理は責任をとって辞任すべきです。

 

みなさん

麻生財務大臣の暴言も大問題です

「バツをマルにしたとか、白を黒にしたとか、改竄とか、そういった悪質なものではない」。29日の衆院財務金融委員会で驚くような暴言答弁がでました。森友学園への国有地売却をめぐる財務省の公文書改竄問題で、トップとしての責任が問われる麻生財務大臣が、改竄は悪質でないと開き直ったのです。

麻生氏は、国会で森友疑惑について1年も改竄文書をめぐって議論をさせた責任をとる姿勢がみじんもありません。

さらに公文書改竄が憲法に反し、国民主権と議会制民主主義を壊す犯罪行為だという認識もありません。こんな人物がいつまで閣僚で居続けるのか。即刻辞任すべきです。

 

みなさん

今月23日には財務省が学園との交渉記録と改竄前の決裁文書を国会に提出。8億円もの国有地値引きに首相の妻・昭恵氏が関与した記述がありました。これに続く28日の予算委員会では、森友問題が「総理夫人案件」だという疑惑を隠し、安倍政権を守るために改竄や虚偽答弁が繰り返された実態が明らかになりました。まさに、この間、財務省が改竄し、ウソをついたのは“黒を白に変える”ためでした。

そういうさなかに、麻生氏は、公文書改竄は「バツをマルに、白を黒に変えたわけではないから問題ない」と述べ、民主主義国家の根幹を揺るがす事態を招いた重大さをまるで理解しない態度を示したのです。

改竄した公文書を資料として国会に提出し、欺き続けることがまかり通れば国会審議は成り立ちません。

この間、麻生氏は公文書改竄だけでなく、セクハラ問題でも数々の暴言を繰り返してきました。ここには、憲法に基づいた政治、まじめに政治を行おうとしない安倍政権の体質があります。麻生氏の辞任はもちろん、国民を欺いて痛みを感じない安倍内閣は総辞職しかありません。

 

 

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