大きなスクラムをつくり、もう一つのトライを

 

急用が済んで会場に飛び込むと第1部終了後の休憩。ステージⅡに間に合った。「青春時代にうたごえを愛したおじさん達が、もっと人生を輝かせたい!!と名古屋を中心に1994年に結成された「OH!人生男声合唱団」。2001年NHKの番組で取り上げられたとき、偶然にもそれをみて「いいなあ」と思っていました。人生の悲哀を歌った寺澤伸輔さんの詞にくすっと笑い、「人に支えられ、人の心を両手に受けて」(「ふり返れば人生」)生きてきた男たちのうたをしんみりしみじみと味わいました。

第2部後半は、新日鉄八幡歌う会、合唱団ながせん、そしてOH!人生男声合唱団とナッパーズがともにうたう「スクラムのステージ」。スクラムはみんなで腕を組んで並ぶことであり、ラグビーからきています。「一人はみんなのために みんなは一つの目的のために」(One for all, All for one)。三つの合唱団と歌声を響かせ、みごとトライを決めました。

第3部は「レールに生きた男の詩ものがたり」。ナッパーズの佐々木隆一団長と愛媛の上田恭敬さん、大阪の小玉洋子さんのかけあいで進行され、「うれし涙を」「長い坂の向こうに」「レールの音が聞こえますか」「人間の歌」と続きます。

なぜ「JR」でなく「国鉄」なのか。若い二人の疑問に団長が言葉で、そして、共に生きる町合唱団、国鉄合同合唱団も加わった合唱が歌で答えます。鉄道は一部の人たちの儲けのためではなく、国民のためにある。生命と安全を守る国民のための鉄道、それが国鉄なのだと。

上田・小玉両名は実力派シンガーで「美豚’s」というユニットで活躍中。歌がないのがもったいない。いずれ広島で彼らの歌声を聴きたい。

フィナーレは、「もしあなたに出逢ってなかったら」そして「俺たちのシルクロード」。今から10年ほど前、ある労働組合幹部が「全国各地の国鉄分割民営化反対の集会に行くと、必ず《俺たちのシルクロード》が歌われていた。これは何なのかと思ったよ」と私に言いました。

分割民営化に先立つローカル線廃止反対のたたかいのさなか、1981年にこの歌はつくられ、それが分割民営化反対のテーマソングに。歌はたたかいを励まし、たたかいは新しい素敵な歌を生みだす。

いつの日かJRが再び国民の足、国鉄となることを私は夢見ます。そのときこそ、広島国鉄ナッパーズが大きなスクラムを組んでトライするときです。

2018-11-25 | Posted in 読む・聞く・書く・話すNo Comments » 

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