税金で自民党後援会員を接待 「桜を見る会」
本日、11日(月)は当選後始めた朝の定例宣伝(261回目)に加えて午前中、町内5カ所で「桜を見る会」私物化疑惑について演説しました。
◆ご町内のみなさん
毎年4月に開催される「桜を見る会」の支出額が年々増えており、安倍総理や閣僚の後援会関係者が多数招待されています。その実態について8日の参議院予算委員会で、私たち日本共産党の田村智子議員が追及しました。
「桜を見る会」は、各界で功績を上げた人や著名人を招待するもので、飲食費を含めた開催費用は公金、つまり私たちの払っている税金が使われています。
田村議員の質問に対して安倍総理はまともに答えられず、税金でまかなう公的行事が安倍内閣のもとで私物化されている実態が浮き彫りになりました。
桜を見る会は“各界で功労・功績のあった人たちを慰労し、懇談すること”を目的に毎年4月に東京・新宿御苑で開かれます。参加費は無料で、たる酒その他のアルコール、オードブルやお菓子、お土産がふるまわれ、芸能人・著名人に直接会うこともできます。
桜を見る会には、功労・功績のあった人たちを各府省の推薦で招待することになっているのですが、実際には議員の後援会関係者らがたくさん含まれているのです。
◆みなさん
そのことは招待した閣僚や議員、また招待された後援会員がツイッターやブログなどで発信しています。
▼「稲田朋美 日々の活動報告」/桜を見る会 「地元福井の後援会の皆様も多数お越しくださり、たいへん思い出深い会になりました」
▼「世耕弘成後援会ニュース」/「『桜を見る会』にて 地元女性支援グループの皆さんと」
▼松本純衆院議員の「国会奮闘記」/「内閣総理大臣主催『桜を見る会』 役職ごとに案内状が割り当てられます」「選挙のうぐいす嬢の皆様をはじめ後援会の皆様と参加いたしました」
田村議員は萩生田光一文部科学大臣もネットで「総理主催の『桜を見る会』が催され、今年は平素ご面倒をかけている常任幹事会の皆様をお招きしました」と発信していることを指摘し、次のように質しました。
田村議員 「(常任幹事会の皆様は各府省の)どの部署が推薦したのか?」
萩生田文科大臣 「実際に参加された方は、手続きにのっとり招待された方だ」
田村議員 「何の団体の常任幹事か?」
文科大臣 「後援会の中の常任幹事の方だ」
萩生田氏はしどろもどろになりながらも自らの後援会員を招待したことをしぶしぶ認めました。
◆みなさん
これはどう考えても、後援会・支援者の招待枠があって、自民党のなかで割り振っているとしか考えようがありません。
安倍総理は「私は主催者としてのあいさつや、招待者の接遇は行うが、招待者の取りまとめ等には関与していない」などと人ごとのように答弁しました。
しかし、後援会のみなさんを最も大勢招待しているのが、安倍総理自身です。
友田有(たもつ)・下関市選出の山口県議会議員は2014年にブログ(5月1日号)で次のように書いています。
「4月12日に安倍首相が主催する「桜を見る会」に行って参りました。今回は私の後援会女性部の7名の会員の方と同行しました。
早朝7時30分にホテルを出発し貸切りバスで新宿御苑に向かい、到着するとすぐに安倍首相夫妻との写真撮影会が満開の八重桜の下で行われました。
安倍首相には長く政権を続けてもらい、今後もずっと『桜を見る会』に下関の皆さんを招いていただきたい」
藤井律子・山口県周南市長が山口県議だった2018年のブログ(5月4日)で次のように書いていました。
「桜を見る会に行ってきました」
片山さつき先生とも久しぶりの再会を果たしました。今日は山口県からたくさんの人が来てくださっているわね~。10メートル歩いたら山口県の人に出会うわよ!といつものように元気よくお声をかけていただきました。
それだけ「桜を見る会」に山口県の後援会、安倍晋三後援会から人が来ているということです
しかもみなさん。桜を見る会には前夜祭まであるんです。先ほどの友田県議は次のように書いている。
前日の早朝に飛行機で上京。夜にはANAのインターコンチネンタルホテルの大広間において、下関市、長門市、そして山口県内外からの招待客約400人による安倍首相夫婦を囲んだ盛大なパーティー。次の日、早朝7時30分にホテルを出発し、貸し切りバスで新宿御苑に…と、続いていくんですね。
もう一つ、吉田真次、下関市議会議員。今年の桜を見る会について、ブログで発信しています。
やはり前日12日に飛行機で東京へ。夜は桜を見る会の前夜祭。安倍総理夫妻と写真をとっていただきました。前夜祭の宴会会場の写真が載っていて、続けて翌日の新宿御苑の写真が出ている。
「桜を見る会」は、安倍晋三後援会桜を見る会前夜祭とセットで、総理が後援会や支援者、山口県の関係者のご苦労を慰労し親睦を深める、そういう行事になっているんです。
防府市ライオンズクラブの会報に参加者が書いているんですが、今年の前夜祭の参加者は約850人で、翌朝、貸切バス17台で新宿御苑に移動したというんです。
この方は、
■安倍総理の後援会、事務所、そのような経緯を通してでないと出席は出来ないそうで、今回お誘いがあった
■12日ホテルニュー・オータニで前夜祭、会場は1000人以上可能な会場で参加人数は850人
■バス17台にて出発、新宿御苑は一般客は10時30分まで入場禁止で私たちのバスはついた順から記念撮影、撮影が終わればあとは自由行動
■無料で記念に持ち帰るお菓子、和菓子、タケノコご飯等をもらうための人垣ができていたが自分は取ることができなくて残念
だいたいこのようなことを書いているんですね。入場禁止になっているのに後援会の人は新宿御苑に入って記念撮影している。
◆みなさん
これは立派な買収行為です。公的行事を利用し、自民党の後援会員、支持者を接待する。
この間、参加者がぐんぐん増えています。2014年は参加者1万3700人、支出額3005万円、予算の1.7倍です。ここから伸び続けて今年は参加者1万8200人、支出額5520万円。予算の3倍を超えました。驚くのは来年度の要求額です。今年度の支出額を超えて5730万円を要求しています。
本来の参加者は、皇族や各国大公使、最高裁判所長官都道府県の知事および議会の議長等の一部となっていて、内閣府によると、これらの人数は、一貫しておよそ2000人。それが、1万8200人まで膨れ上がっていて、かなりの部分が自民党後援会関係者ではないのか。
◆みなさん
こういうことをやりながら、庶民には消費税の増税を押しつけている。
モリカケ問題をはじめ、自分の周りにいる人たちにはさまざまな便宜を図るが国民には冷たい。こういう政治に終止符を打とうではありませんか。
メロンやカニなどを配って辞任した菅原一秀経済産業大臣、宣伝カーに乗る「ウグイス嬢」に、規定の2倍の日当3万円を払ったことが暴露されて辞任した河井克行法務大臣。
安倍総理が先頭になって後援会員を国の公式行事に招待し接待する。
カネで議席を買う、カネで政権を買う政治を止めなければなりません。
私たちは安倍内閣の退陣を求めます。
<30分質疑全体文字起こし> 「#桜を見る会」問題質疑 田村智子議員 2019年11月18日参議院予算委員会
しんぶん赤旗記事「桜見る会を安倍後援会行事に」
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