長寿祝い金 77歳の廃止に反対
第19号議案は賛成多数で可決しました。2023年度から77歳の敬老祝い金はありません。
「第19号議案 府中町長寿祝金条例の一部改正について」反対の立場から討論いたします。
高齢者長寿祝金支給事業は1998年度から始められ、四半世紀の歴史があります。今回の改正案は、88歳(2万円)と100歳(5万円)の支給は現状どおり、77歳(1万円)と101歳以上(5万円、毎年)の支給を廃止するものです。
県内市町の支給状況をみますと77歳での支給があるのは、府中町のほか、海田町と坂町(いずれも5千円)、神石高原町(3千円)だけとなっています。当町の長寿祝金は現在、県内トップです。
2022年度現在の平均寿命は、男性81.5歳、女性87.6歳となっており、77歳を上回っています。当然ながら支給対象者が年々増え、現状のままでは、長寿祝金制度が維持できなくなるということが改正理由です。
確かに平均寿命は延び、「古来希なり」と言われた70歳の古希も珍しくなくなっています。
しかし、最近の訃報をみても「料理の鉄人」の陳建一さんは67歳、落語家の笑福亭笑瓶さんが66歳、俳優の渡辺徹さんが61歳など、70歳を迎えることなく亡くなられる方もいます。
以前よりも77歳を迎える人が増えているのは確かですが、命の長さは人それぞれで、平均寿命が延びた今日でも77歳を迎えることは「喜寿」、喜び寿ぐ歳なのではないでしょうか。
年金が引き下げられ、後期高齢者医療制度の窓口負担が1割から2割になった人もいます。そこへ77歳の祝金もなくなる。
高齢者の方はとても寂しい気持ちになると思うのです。
以上の理由で本改正案に反対し、討論を終わります。
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