トランプ大統領と安倍政権のゆくえ

 

本日(5月18日)、広島県町議会議員研修会があり、参加しました。午前、午後とも面白かったのですが、ホットな話題をまず、お伝えします。午後の講師は、テレビ朝日コメンテーターの川村晃司さん。「日米関係の新たな展望と課題」と題して講演しました。

自分は青森で生まれたが、母が広島生まれ。第五師団地区司令部の嘱託カメラマンで、原爆投下による被災状況を克明に記録した岸田貢さん(後にキシダ写真館店主)が叔父だという自己紹介から始めた川村さん。

子どもの頃から毎年8月6日前後に広島を訪れていて、叔父の写真という仕事、真実を写すということに興味と関心をもち、のちにジャーナリズムの仕事につくことにつながったと言います。

トランプ政権をどうみるか

トランプと安倍総理は仲がいいというところから本題に入り、トランプはビジネスマンとしては能力があると思うが、政治家としてはどうか、外交力はあるのかと問います。

トランプ政権は3G——ゴールドマン・サックス(Goldman Sachs)、大金持ち(Gazillionaires)、将軍(General)といわれるが国務副長官以下、人事は全体の四分の一も決まらず、来年になっても決まらない可能性がある。

2016年の大統領選でロシアがトランプ氏の陣営と癒着し干渉していたとされる、いわゆる「ロシアンゲート事件」。トランプ大統領は、2017年5月9日にFBI前長官のコミー氏を突如解任。コミー氏に対してトランプ氏が捜査中止要請をしたと報じられています。

このままいけば辞任するか、弾劾裁判にかけられることになるだろう。

そういうトランプ政権に対して、安倍首相は距離を置こうとしているが、独自の外交をするつもりがあるのかといえば、そうではない。

北朝鮮に対して、国交回復することも、あるいはアメリカのような交渉力をもつこともない。そしてアメリカから何か要請されるとそれに追随する。複雑な情勢の中で日本政府には知恵がいる。

加計学園疑惑について

テレビ朝日で記者をしていたときから、「詠み人知らずの文書・メモ」というのがあった。

菅官房長官は「怪文書」といったが果たしてそうだろうか。昨年11月、安倍首相がトランプ氏に初めて会ったとき、「あなたはニューヨーク・タイムズに徹底的にたたかれた。私もNYTと提携している朝日新聞に徹底的にたたかれた。

だが、私は勝った…」と述べたと伝えられています。しかし、昨日(17日)、新たに第1の矢が放たれ、今日第2の矢が放たれました。菅官房長官は、今日の記者会見ではなんて言うだろうか。

このままいけば、安倍さんもトランプと同じ状況になる危険がある。安倍さんは「自分はトランプと違って支持率が下がらないという自信があるのかもしれない。

眞子様婚約報道・加計学園疑惑・今後のゆくえ

昨日、おそらく官邸からの情報で、眞子様と海の王子の婚約が大々的に報じられた。こういうことは時折ある。宮内庁はすぐに遺憾の意を表明した。宮内庁の意向ではない。

報道の焦点をどこに持って行くのか。こういう操作はありうる。

加計学園の獣医大学の認可は、普通のスピードではない。共謀罪も、法務大臣の答弁は異常。亀井静香さんも「共謀罪」は酷いと言っている。捜査当局にこんな有利な法律はない。

石破茂氏は独自の道を歩もうとしているようだ。対する安倍首相は「いしばしを叩いて渡る」。

岸田文雄氏は安倍氏から禅譲してほしいと考えているのではないだろうか。

もう一人いる。「あっ、そう」の人です。安倍さんが2回なら、自分もと。麻生派と山東派が合流し、旧宏池会の大同団結を図ろうとしている。自民党はこれから党内闘争が激しくなるだろう。

 

閣僚の質の低下も問題。アメリカでロシアンゲートが炸裂するとこれも安倍政権への影響がある。加計学園、森友学園もまだまだ尾を引きそうだ。

 

(文責は二見にあります)

 

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