保育料の「無償化」にともなう問題点と待機児童解消について
府中町、9月議会が6日から始まります。9月議会は決算議会で、2018年度決算について審議します。一般質問は9日、10日です。今日2日は質問通告の締め切り。以下は私の通告です。
この通告を元に、質問原稿を作ります。あと6日。「いつも危険な綱渡り~」。通告出すときに質問原稿が出来ているときもあるんですよ。ほほほ。
①3歳から5歳児の保育料は無償となりますが、これまで保育料に含まれていた副食費(給食)が実費徴収されることになります。 安芸高田市などでは、国が実施する幼児教育・保育の無償化の対象外となる部分をカバーし、保護者の負担を軽減する措置を取ります。当町でも実施すべきだと思いますが、どのようにお考えですか。
②実費徴収は施設が行うことになっており、喫食率の把握など徴収実務が増え、滞納・未納への対応など保育士、幼稚園教諭、事務職員の負担が重くなるという問題も生じます。この点についてどのような対策をとるおつもりですか。
③保育園や幼稚園などでは副食費以外にも行事代、教材費、布団シーツ、制服制帽、通園バス、保護者会費など保育料以外に徴収される実費があります。この実費負担が施設ごとに違い、その差が大きいことが問題となっています。今回、無償化の対象となる施設の実費負担の現状はどうなっているでしょうか。
④また子ども・子育て支援法第59条に「所得の状況その他の事情を勘案して市町村が定める基準に該当する」世帯に対して、「日用品、文房具その他の教育・保育に必要な物品の購入に要する費用又は特定教育・保育等に係る行事への参加に要する費用その他」について助成することが規定されています。当町における助成の基準はどのようなものでしょうか。
⑤今回、無認可施設を含め広く「無償化」することになっています。待機児童が多く、無認可施設にしか預けることができない保護者にとって喜ばしいことであると同時に問題もあります。無認可施設は、保育士の配置、施設の面積などの点で認可施設より不適切な環境におかれている場合が多い。
内閣府の調査によると、去年1年間に全国の保育施設などで起きた子どもの死亡事故は9人でそのうちの6人が無認可施設でした。補助金を出すことは町にも責任が生じます。無償化の対象となる無認可施設へ立ち入り検査の強化など、保育の質確保に向けた取り組みを何かされるおつもりはありますか。
⑥現在建設中の100戸以上のマンションが3つあり、その総戸数は600近くとなります。2020年から21年にかけて入居が始まる予定です。また、戸数は分かりませんが宮の町2丁目下榊公園南側の広い土地にもマンション建設の看板が掲げられています。
これらマンションの住民として、小さなお子さんをもつ、あるいはこれから家庭を築いていく若い夫婦が想定されています。また、保育の無償化に伴い、保育園に子どもを預けて働こうという保護者の比率も高まると予想されます。
来年4月から新しい保育園ができますが、このような状況を考えると待機児童がかなり増えることになるでしょう。来年には新しい「府中町子ども・子育て支援事業計画」が作られると聞いています。待機児童を出さないためには保育園のさらなる建設が必要だと考えますが、町の考えをお聞かせ下さい。
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