「議員ひとりあたり納税者負担額はいくら？」という質問をいただきました。
2020年以降は新型コロナ感染症がらみで、収支とも膨れていますので2019年度決算の数字で説明したいと思います（議会費は増えていません。念のため）。
この年の府中町の一般会計予算総額は約170億円で、そのうち町税収入は73億8千万円でした。
町税とは個人町民税、法人町民税、固定資産税、軽自動車税、たばこ税都市計画税です。
なにをもって「納税者負担」とするのかは難しいところですが、とりあえず、この町税を「納税者負担」とすることにします。
議会費は1億4177万円で、そのうち議員報酬（18人分）は8,447万円です。年収は500万円にちょっと届かないぐらいですね。
議員報酬の町税に占める割合は1.1%。一般会計予算の0.5%にすぎません。
住民1人当たりの負担額は議員18人分で1,656円、議員1人なら92円となります。
議員を減らしても財政効果はほとんどありません。「身を切る改革」は実のない改革なんです。
町政の良い点を評価し、問題点を指摘し、町政を前へ進める議員を選び、増やすことが大切です。
※自治体によって多少の違いがありますが、どこでも議会費は、一般会計の1％前後です。
政令市などは人口に対して議員定数が少ないので、一般会計に占める比率は下がります。
広島県内の自治体の議会費の比率は
広島市0.3% 呉市0.5% 竹原市1.1% 三原市0.6% 尾道市0.5% 福山市0.4% 府中市1.1% 三次市0.7% 庄原市0.7% 大竹市1.3% 東広島市0.6% 廿日市市0.7% 安芸高田市0.8% 江田島市1.1% 府中町0.8% 海田町0.9% 熊野町1.2% 坂町0.8% 安芸太田町0.9% 北広島町0.7% 大崎上島町1.1% 世羅町0.7% 神石高原町0.7% （いずれも2019年度決算）
