2.明るく働きやすい職場は言葉づかいから

平昌オリンピックでカーリング女子の「そだね~」「もぐもぐタイム」。厳しいたたかいのなかでの、ふんわりとした会話と時間。それを観ている私たちの心も和みます。

それと正反対なのがマツダの工場部門。一部ではありますが「おう!」とか「わりゃぁ」などと威圧的に部下を呼ぶ上司がいます。

長期にわたって長残業や休日出勤が繰り返され、長時間労働が慢性化しています。こうしたなかで、生産・品質・コスト・安全に目配りする現場の管理職は激しいストレスにさらされていることでしょう。しかしだからといって横暴な態度や言葉づかいが許されることにはなりません。

マツダは2000年に「マツダ人権宣言」を制定。宣言は「会社生活において、一人ひとりの尊厳と人格を尊重することは大変重要であり、明るく働きやすい職場でこそ従業員の能力が発揮され、大きな組織力を生み出します」と明快に述べています。

乱暴な物の言い方に心痛めたAさん。数人の職長さんがいるときに「天下の大企業マツダの○○さんがそんな言葉づかいはやめたほうがいいですよ」とやんわり指摘。するとその上司は「日本語は難しいのお……」と逃げます。「いや日本語の使い方の問題じゃないです」とAさんはさらに追撃。一週間ぐらい経った頃からでしょうか、その上司の言葉づかいが少し丁寧になりました。

相手を威嚇するような物言いが職場に広がるのは、本人の人権意識とともに、職場の体質に問題があると思います。「マツダ人権宣言」にあるように「一人ひとりの尊厳と人格を尊重」して部下に接し、語りかけることが大切で、それが「明るく働きやすい職場」をつくる土台となります。

(日本共産党府中町後援会ニュース「ひまわり」№64 2018年5月)

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