2017-10-15
ゲタを履かせてGDPを水増し アベノミクス「実績」のホント(1)
今朝、新聞折り込みにありました、このビラ。「アベノミクス5年間の実績」なるものが7つ書かれています。
どれもこれも噴飯物の「やりました」サギですが、うっかり騙されてはいけないので解説しましょう。
ひとつ目は、「名目GDP過去最高50兆円増加」です。
カラクリは意外と簡単。
GDP(国内総生産)とは、日本国内でどれだけ富(モノとサービス)が生みだされたかを計る物差しです。
政府は2015年度から名目国内総生産(GDP)の計算方法を変えました。
いままで含まれていなかった開発研究費、特許使用料、不動産仲介手数料がGDPに加わり、2015年度で31.6兆円も「増えた」のです。
実態とは何の関わりもなく、計算方法の変更で「増えた」というわけです。
今まで、「国語」と「算数」の合計点で評価していたのに、これからは「理科」と「社会」の点数も入れましょう。そうすると80点が160点になって「過去最高」ですね、というようなもの。
比較にならない数字を比べて、「増えた、増えた」と言っているにすぎません。
※この2015年の計算方法の変更について日経新聞が報道・解説しています。
関連記事
コメントを残す