ICANに言及した佐藤町長、ヒバクシャ署名しない安倍総理
「広報ふちゅう」2月号が届きました。表紙は成人式です。
成人式に私も参列しましたが、佐藤信治町長の式辞のなかでICANについて触れました。
昨年、国連で核兵器禁止条約が採択され、その活動を推進したICAN(アイキャン)がノーベル平和賞を受賞しました。72年前、広島市とともに原爆の凄惨な被害を被った府中町で育った私たちは、核兵器廃絶と世界平和実現のため、ひたすら努力し続けた被爆者の志を受け継ぐとともに。平和を訴え続けるという使命を持っていることを、決して忘れてはなりません。
さすが、府中町の町長です。
府中町は面積10平方キロメートルの小さな町で、現在の町役場は爆心から5キロメートルしか離れていません。だから「広島市とともに原爆の凄惨な被害を被った」町であり、核兵器禁止と平和を強く願っています。
府中町は1980年代の反核のうねりのなかで、全国で3番目に非核町宣言をしました。
世界の核をめぐる情勢はますます緊迫の度合いを強め、地域核戦争への不安から、ヨーロッパを初め世界の人々は、人類の生存のために核兵器の廃棄と絶滅を叫び立ち上がっている。
原爆によって広島市とともに世界で最初に凄惨な被害を被った府中町は、戦争放棄の日本国憲法の原理に基づき、恒久の平和を念願し、全世界の国民が平和に共存することを望むものである。
全人類が絶滅の危機に立たされている現在、非核三原則の堅持とともに、あらゆる国の核兵器の使用に反対し、安全で住みよい街づくり実現のため、ここに全住民と共に府中町を「非核地域」とすることを宣言する。昭和57年3月25日
広島県安芸郡府中町
広島県安芸郡府中町議会
安倍首相は、「ヒバクシャ国際署名」に賛同しないと表明。「核兵器禁止条約は核抑止力を否定している。北朝鮮の核の脅威がある中、(米国の核による)抑止力を維持して国民の命を守り抜く責任がある」と時代遅れの抑止力による「平和」について語りました。
核兵器をなくせ、という署名ができない安倍首相。「いったいどこの国の首相なのか」という声があがっていますが、私も同じ思いです。
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