自然災害の被害を最小限で食い止めるために

本日〈7月12日)の定例朝宣伝〔154回〕の演説原稿です。

 


 

ご町内のみなさん

日本共産党、府中町議の二見伸吾でございます。

このたびの豪雨により被害を受けられた皆さまに心からお見舞い申し上げます。

 

みなさん

7日金曜日、西日本を中心に豪雨で土砂崩れや水害が相次ぎました。今朝の中国新聞によりますと中国地方の被害は死者136人、安否不明者55人、住宅被害519棟、避難されている方が6千人です。

府中町では、おとといの10日、上流から流れてきた土砂と流木が橋でせき止められ、本町3丁目に濁流が流れ込みました。

県内では広島市の安佐北区口田南、安芸区畑賀、矢野、熊野町、海田町、坂町、呉市、三原市、福山市などで大きな被害が出ています。

2014年にも広島市で豪雨災害が起き、74人もの死者が出ました。そのとき、「百年に一度の豪雨」とも言われましたが、わずか4年しか経っていません。

 

みなさん

これからは、このような豪雨がたびたび来ることを想定して、対策を立てることが必要です。

豪雨災害は百年に一度ではなく、数年に一度、あるいは今年再び来るかも知れない。そういう構えで対策を立てなければなりません。

今回の豪雨災害は、確かに自然災害ではありますが、人災とりわけ政治の責任は重い。

今回の榎川の氾濫はなぜ起きたのでしょう。

(7月10日17時ごろ 榎川 バス停「龍仙寺前」 奥に見えるのがりゅうせん幼稚園)

 

テレビでご覧になったと思いますが、上流のみくまり峡の砂防ダムが溢れて決壊しました。


広島県は砂防ダムを造るには造ったが、日常的な整備はほとんどしていない。砂防ダムは土砂によって埋まりますので、ときどきその土砂を取り除かなければなりませんが、それをしていない。だから、今回のような大雨が降ると溢れて土砂と流木が大量に流れてくる。

みなさん

広島県内には崩れやすい危険な急傾斜地が全国で最も多いんです。31987か所もあり、対策が必要なのは11372か所。その7割が未整備です。昨年は14カ所しか整備できず、1年の進捗率は0.1%にすぎません。

5月11日の広島県議会・社会基盤整備対策特別委員会で、日本共産党の辻つねお議員が「このペースだと整備完了に何年かかるか」と問いますと、「約200年」と砂防課長は答弁しました。

なぜ進まないのかと言えば、整備するための砂防予算が少ない。ワースト1なのに、ずっと減らしてきた。

1995年には170億円ありました。毎年減って、1999年には140億円まで減った。この年の6月29日、広島市佐伯区や呉市などで豪雨土砂災害が起き、死者31名,行方不明者1名,家屋全壊154戸という被害がありました。

豪雨災害があったので、翌2000年度と2001年度は砂防予算が増え、2001年度が180億円です。

しかし、災害から3年目の2002年度から再び下がりはじめ、広島市豪雨土砂災害のあった2014年度には2001年の3分の1である59億円まで落ち込んだのです。

2014年に広島市安佐南区、安佐北区を襲った豪雨災害が起きて、また予算は増えるけれども年を追うごとに減っていく。

2015年度は、82億、2016年度は97億、2017年度が105億円。ようやく100億円を超えたかと思ったら3年目の今年度は97億円とまた下がる。

災害が起きると数年は予算が増えるが、喉元過ぎれば予算を削る。これが広島県政、湯崎県政の姿です。

「喉元過ぎれば…広島県の砂防予算」

 ◆みなさん

自然災害の備えて、3つの提案があります。

一つは、森林を整備することです。

先ほども申しましたが、広島県は危険な急傾斜地が全国で一番多いのです。その原因の一つは、広島県内の地質が花崗岩が風化した真砂土によって、崩れやすいからです。

そのうえ、山が荒れ放題。。間伐がされてなく、一本一本の木が細く根が張らない。だから、大雨が降ったときに、山が水を吸い込む力が弱く、表面を流れてしまうのです。2014年の豪雨災害の後、安佐南区八木の崩れた現場へ行ってきました。木の幹はひょろひょろ。根も張っていないでしょう。

山を手入れして、山の保水力を高めることが必要ですが、国、県、市町の持つ公有林もほとんど手が着いていない。

私有林では所有者に任せきり。これでは町民のみなさんの命と安全を守ることができません。森林整備予算を増やし、私有地の山林整備にも補助をだして整備を促す必要があります。

2つめは、砂防ダムの整備です。

先ほども申しましたが、なぜ整備できないかというと広島県の予算が少ないからです。

1995年には砂防予算が170億円あった。それでも十分とはいえない。それがずっと減らされ、災害があると一時増えるけれども、今は100億円ほど。だから遅々として整備が進まない。

わずか10分ほどの時間短縮にしかならない高速5号線など無駄遣いを止め、県民の命と安全のために予算を使うべきです。

3つめは榎川の河川改修工事の予算を増やし工事を早く進めることです。

榎川は広島県の管理河川なのですが、予算がなかなか付かないので工事が遅々として進まない。もし河川改修が進んでいれば、仮に土砂が流れてきても、今回のような事態にはならなかった、被害はもっと少なかったと思います。

この点でも広島県の責任は重大です。

森林整備、砂防ダムの整備、榎川の河川改修、ここにきちんと予算をつける。

いずれも広島県がきちんと予算をつけていれば被害は最小限に食い止められたはずです。森林整備と砂防ダムの問題は豪雨災害にあったほとんどの地域に共通するものです。

広島県は高速道路をつくることやエリート高校をつくることには熱心で予算をたくさんつけています。しかし、県民の命と安全のための予算はけちる。これが湯崎県政の実態です。

みなさん

安倍総理は、大雨警報が発令されているにもかかわらず「自民赤坂亭」という月一回の自民党の幹部若手の飲み会に参加。そこには広島1区の岸田外務大臣、島根県の竹下亘自民党総務会長もいました。いったいなにを考えているのでしょう。

安倍総理は、11日から18日までベルギーやフランスなど4カ国への外国訪問もなかなか取りやめるという判断をしませんでした。7月8日午前にようやく政府が非常災害対策本部を設置しましたが、安倍総理が外遊を止めたくないので設置が遅れたのではないかと言われています。

そもそも延長国会中に長期外遊すること自体問題ですが、災害が起きているときに外遊などもってのほかです。

 

(7月9日 文化橋)

2018-07-12 | Posted in 広島県政No Comments » 

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