「急がば回れ」で工事費軽減 府中町下水道課


4月27日、府中町議会厚生委員会が開かれました。府中町議会では下水道は厚生委員会の所管です(数年前までは建設委員会)。下水道工事の「工事請負変更契約の締結」について報告があり、興味深い事例があったのでお伝えしたいと思います。

変更契約は予期せぬ事態によってもともとの予算では足りなくなって請負金額を増額するのが普通です。ところが、約850万円を減額する変更契約が今回あったのです。

「減額になったのはよいことだと思いますが、どうしてこんなに安くなったのですか?」と質問しました。

上の写真をご覧ください。私が現地に行って撮影し、2つの線を書き加えたものです。

もともとは紺色の点線のコースを推進工法(トンネルを掘って下水管を通す)でする予定でした。

(推進工法)

ところが、地下に電線など様々な埋設物があり、それらを避けてトンネルを掘るためには、より精度の高い機械を使わねばならず、1千万円ほど余計に費用がかかることが分かったのです。

職員は知恵を絞りました。他に方法はないのか。誰かがひらめいたのでしょう。

迂回して写真の赤い線のように回り道して下水管を通す。埋設物も少なく、開削工法で工事できることが分かりました。

(開削工法)

結果、工事費は当初の3300万円から2453万円へ、約850万円の減額です。迂回せず、当初のルートで精度の高い機械を使う場合と比べれば1800万円も安く済んだことになります。

あっぱれ!町民生活部下水道課。


※推進工法と開削工法の説明イラストは愛知県蒲郡市のホームページ(下水道課)から転載させていただきました。記して感謝いたします。

 

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