安倍政権はもう終わりにしましょう。

 

ご町内のみなさん

安倍政権の違法な閣議決定によって定年が延長された黒川弘務・東京高検検事長が、賭けマージャンをしていたことが明らかになりました。辞任は当然ですが、訓告という甘い処分で幕引きにするわけにはいきません。安倍政権の責任は極めて重く、黒川氏の定年延長をなぜ決めたのか、徹底究明が必要です。

みなさん

『週刊文春』は、黒川氏が今月1日と13日、都内の産経新聞記者の自宅マンションを訪れ、産経記者と朝日新聞社員の4人で賭けマージャンをしていたと報じ、法務省の聴取に黒川氏は事実だと認め、辞任しました。

みなさん

安倍政権は1月末、この黒川氏の定年を半年間延ばすことを閣議決定。それまで検察官の定年が延長された例は一度もなく、前代未聞の人事です。

この閣議決定の裏には、8月で退官予定とされる現職の検事総長に代え、黒川氏をその地位に就かせようという政権の思惑が指摘されています。黒川氏は、安倍政権下で法務省の官房長や事務次官を務め、国民の思想・良心の自由をおかす共謀罪法の制定にも携わってきました。菅官房長官に近い人物だと報じられています。

 みなさん

この間、安倍内閣の閣僚による疑惑・事件が相次いでいます。河井前法務大臣・案里参院議員夫妻の公職選挙法違反疑惑、元内閣府副大臣の秋元司衆院議員のカジノ汚職などです。総理自身の「桜を見る会」疑惑でも、公選法や政治資金規正法違反の罪に当たると早くから指摘されています。

黒川氏の定年延長は、政権の中枢に捜査の手が伸びないようにするためだという疑念は消えません。

みなさん

今国会での成立が見送られた検察庁法改定案は検察人事への政治介入を可能にし、黒川氏の定年延長のような異常な事態を恒常化させるものです。

この改定案に対して反対の声が、ネットで広がりました。小泉今日子さんはじめ沢山の俳優、歌手、作家が次々と声を上げ、日本弁護士連合会会長や、元検事総長をはじめとする検察OB、東京地検特捜部OBも異例の反対声明・意見書を発表しました。

急速に広がった反対の世論と運動に追い詰められ、改定案は先送りされ、黒川検事長も辞任に追い込まれました。しかし、訓告という甘い処分ではダメ。退職金は6000万円だそうです。

安倍政権は、責任を稲田検事総長に押しつけ、森法務大臣の進退伺を安倍総理は強く慰留したといいます。安倍総理自らの責任を逃れるためです。

この一連の事件は内閣総辞職に値します。トカゲのシッポ切りに終わらせず、国民の暮らしそっちのけで悪だくみばかりする安倍政権を終わりにしましょう。

 

みなさん

つぎに、昨年7月の参院選広島選挙区での自民党・河井案里参院議員陣営の公職選挙法違反事件についてお話しさせていただきます。

夫の河井克行・前法務大臣が地元の地方議員に現金を渡した買収疑惑として深まりをみせています。検察当局は克行氏の立件を視野に入れた、と報じられています。

現金を配った地元関係者が100人近くにのぼり、総額で2000万円を超えると報道されています。広島地検は、現金の配布先を示したリストを押収しているそうですが、リストがあるのなら公表すべきです。

 みなさん

すでに秘書が逮捕・起訴されています。選挙を取り仕切ったとされる克行氏が現金を配ったとなれば、議席をカネで買う行為に国会議員が直接手を染めていたという極めて深刻な事態であり徹底解明が必要です。克行氏を重用した安倍総理の責任も問われます。

河井陣営の公選法違反は昨年10月、『週刊文春』の報道で発覚しました。車上運動員――ウグイス嬢と呼ばれていますが――に法律の規定を超える報酬を支払った買収の罪で案里氏の公設秘書が今年3月に起訴され、現在公判中です。禁錮以上の有罪が確定し、裁判所が連座制の適用を認めれば、案里氏は議員の資格を失います。

 みなさん

この事件の捜査の中で浮上してきたのが、克行氏による買収疑惑。案里氏の選挙に際し、票の取りまとめを依頼する目的で、地元の県議、市議、町議、首長に現金を配ったというものです。

検察当局は、これらの地元政界関係者の任意聴取をすすめ、県議会棟の控室の家宅捜索も行われました。4月初めには安芸太田町長が現金を受け取ったことを認めて、辞職しました。5月の連休中には河井夫妻も任意で事情聴取をされたといわれます。

複数の地方議員の証言では、克行氏は昨年4月の統一地方選前後に「陣中見舞い」「当選祝い」などの名目で数万~数十万円を渡したとされます。案里氏が持参した場合もありました。

みなさん

統一地方選の頃には、案里氏の参院選出馬が決まっていました。地方選の「陣中見舞い」などとはいえず、直後に控えた参院選で案里氏の票の取りまとめを依頼するためのものだった可能性が極めて濃い。公平であるべき選挙を、カネの力でゆがめていたとなれば、言語道断です。

克行氏は昨年秋の疑惑発覚後、法務大臣を辞任しましたが、国民に説明する姿勢が全くありません。河井夫妻は事実を語り、議員を辞職すべきです。

みなさん

カネの出どころも問題です。案里氏の選挙前、自民党本部から河井夫妻の選挙区支部に計1億5000万円の資金が振り込まれたことが明らかになっています。他の自民党候補とは、けた違いの資金の投入は、安倍総理の指示なしにはできません。

案里氏を官邸主導で選挙に担ぎ出し、てこ入れした総理や菅官房長官は経過をきちんと説明すべきです。克行氏は総理の補佐官を務めるなど安倍総理の側近の一人です。克行氏を、法務行政をつかさどる法務大臣にした総理の任命責任は免れません。

黒川弘務東京高検検事長は辞任しましたが、検察庁法改定案のねらいは、時の政権が検察人事に介入できるようにすることです。今回のような事件ももみ消されてゆく危険性が高い。河井疑惑の真相解明と検察庁法改定反対は一体のものです。カネで議席を買う政治、安倍総理のお仲間に便宜をはかる政治をやめさせましょう。 

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