「選挙に行こう!」第4章 政治を変えれば社会保障はよくなる

もくじ
1.選挙とは何か 
2. 社会保障改悪の40年
3.社会保障改悪 3つのデマを斬る
4.政治を変えれば社会保障はよくなる

第4章. 政治を変えれば社会保障はよくなる

政権選択は政策選択

今回の総選挙は「政権選択選挙」と言われています。これまでの自公政権を選ぶのか、野党共闘による新しい政権を選ぶのかが問われている。それは、これまでどおりの大企業・大金持ち本位の政治を続けるのか、弱者に優しい政治を選択するのかという選択です。

2009年の総選挙を除き、小選挙区制という民意を歪める選挙制度によって自民党と公明党は「勝利」を手にし続けてきました。社会保障削減と消費税の税率アップは、①高齢化社会危機論、②財政危機論、③自己責任論によって合理化され、怒りではなくあきらめに転化。低投票率を誘いました。

しかし、すでに述べたように、

①高齢者が増えるのは事実だが,支えられないわけではない。
②財政赤字は深刻だが、最大の問題は大企業や大金持ちへの減税による税収不 足にある。
③社会保障とは「公助」であり、20世紀の成果である。「自助」一本槍は19世紀の資本主義であり、社会保障からの撤退にほかならない。

のです。

社会保障の削減と消費増税の道は、自公政権の選択であって、別の選択もあるのです。

4野党+市民連合 共通政策

「政権選択」とは①政策と②その担い手を選択することです。9月8日  野党四党(立憲民主・共産・社民・れいわ)の党首が「衆議院総選挙における野党共通政策の提言」(市民連合)に署名しました。

提言は次の5つの柱からできています。

1 憲法に基づく政治の回復/2 科学的知見に基づく新型コロナウイルス対策の強化/3  格差と貧困を是正する/4 地球環境を守るエネルギー転換と地域分散型経済システムへの移行/5 ジェンダー視点に基づいた自由で公平な社会の実現/6 権力の私物化を許さず、公平で透明な行政を実現する

 今回のテーマ、社会保障にかかわる部分は「3 格差と貧困を是正する」ですのでその部分の具体的な政策を紹介します。

・最低賃金の引き上げや非正規雇用・フリーランスの処遇改善により、ワーキングプアをなくす。
・誰もが人間らしい生活を送れるよう、住宅、教育、医療、保育、介護について公的支援を拡充し、子育て世代や若者への社会的投資の充実を図る。
・所得、法人、資産の税制、および社会保険料負担を見直し、消費税減税を行い、富裕層の負担を強化するなど公平な税制を実現し、また低所得層や中間層への再分配を強化する。

野党四党が今回の選挙で勝利し、野党政権ができれば、この政策が現実になります。

 

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