どこが「おおむね適正」 府中町職員の働き方
6月議会の「監査報告」のなかにテーマ監査として、府中町職員の時間外勤務および休日勤務についての報告がありました。
監査結果は、「時間外勤務及び休日勤務に関する事務について、おおむね適正に処理されている」ということでした。
「時間外勤務がないのなら適正といえるが、そうではないと思う。《おおむね適正》とはどういう意味なのか」と質問しました。
監査委員の答弁は次の通り。
「働き方改革」が叫ばれるなか、平成28年度・平成29年度(11月まで)の時間外勤務に間する調査を行いました。まず、同様な調査を平成14年度に実施しており、15年前との内容比較を行いました。
年間360時間を超える時間外勤務を行っていた職員の割合は、平成14年度で9.4%、平成28年度では3.5%と大きく減少していました。
しかし、平成28年後の時間外勤務が月60時間を超える職員は14名。労災基準による過労死ラインとなる月80時間を超える者が8名見受けられました。
この状況を変えるため、平成29年5月 副町長通知で「時間外勤務の特定職員集中防止」という目標を掲げられたことを受け、その通知後の時間外勤務の実態調査を行いました。この結果、月80時間を超える勤務命令が禁止されているにもかかわらず、未だこの時間を超えた勤務状況が見受けられました。また、月60時間を超過する事が見込まれる場合、副町長や教育長の事前承認を徹底するとのことでしたが、事後承認となっていた状況も見受けられました。
このため、今後改善が必要な課題に関しましては、総務部長に対し口頭で伝えております。このため、今回の報告書には「概ね適正」との表現をいたしました。
府中町の職員は約300人。その3.5%なら10人か11人です。減ったとはいえ10人が年間360時間以上働いている。
過労死ラインを超えて働いているのが8人。
ちっとも「おおむね適正」ではありません。
「月80時間を超える勤務命令が禁止されているにもかかわらず、未だこの時間を超えた勤務状況が見受けられました」。仕事が多く、人が少なければ、《禁止》とか《事前承認》などまったく無力です。労働者の自己責任では解決しません。一人当たりの持ち仕事を減らすことが肝心です。
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