「パワハラ」「不当要求」をごまかす7つの手口 その3 「きつい言葉づかい」をパワハラから切り離す
「これなんでパワハラ?」
田中議員は「これなんでパワハラなんですかね」を第2回倫理審査会で連発しました。
きつい言葉を使い、相手を詰めていることは認めるものの、「それはハラスメントではない」というのが田中議員の一貫した主張です。
「激しいやりとりや言葉づかいはあるが、厚労省定義の3要素や具体事例に該当するほどのパワハラ行為はない」(文書①)
「中身に対してはきつい言葉ですが、人間に対してきついんじゃなくて、理屈っぽくやりますからね。それが、ハラスメントな言動だという指摘になっとるんだろうと思うわけですけども。これは非常に、過剰な反応だと思いますね」(会議録10頁)
「だから、言葉がきついことは、僕は謝ったんですよね。それはパワハラに当たるような、言葉がきついことイコールパワハラ、ではないと僕は思いますよ」(会議録47頁)
「言葉がきついこと=パワハラではない」、「厳しく防御したり注意したりする行為は繰り返している」が、パワハラには当たらないとテレビ取材でも答えています(1月23日 ホームテレビ)。
加害者意識がない
これまでも全国で沢山のパワハラ事案がありましたが、パワハラの加害者に、「加害者意識がない」ことが問題だとされています。田中議員も自分の言動の正当性ばかりを主張し、被害者である職員の苦痛に気づかないわけです。
パワハラは、相手の尊厳や人格を傷つける行為全般が該当します。
そして、田中議員のパワハラの最大の特徴は1時間、2時間と長時間にわたることです。
同じ話を「粘り強く」くり返し、にやにやしたり怒ったり、きつい言葉を使い、ときに論点をすり替え、職員を詰めて、相手が参るのを待っている。
これがパワハラでなく、何でしょうか。
出典について
1月17日提出「田中説明」(文書①と略記)
1月23日第2回審査会会議録(会議録と略記)
2月8日提出「田中説明」その2(文書②と略記)
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