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2017-09-14

ほんとうに100戸でいいんですか? 街頭演説バージョン

ご町内のみなさん

日本共産党、府中町議の二見伸吾でございます。

9月8日から町議会が始まっております。12日に「町営住宅の建設について」一般質問いたしましたので、今朝はその内容についてお話させていただきます。

みなさん

町民のみなさんから「町営住宅に入りたい」「町営住宅が少ない」「なんとかならないのか」という声が寄せられています。

町営住宅数は現在119戸で、内訳は山田ブロック住宅が24戸、五反田住宅16戸、鶴江ブロック住宅20戸、青崎東住宅が36戸、桃山住宅が3戸。入居されている方はすべてあわせて103世帯です。

しかし、山田ブロック、五反田、鶴江ブロック、桃山は老朽化により募集停止。ということは現時点で入居可能性があるのは青崎東と本町をあわせた56戸にすぎません。両方とも全戸入居済みですので、空きはゼロということになります。これでは入れるわけがありません。

(本町住宅 建物の3階~5階)

みなさん

県内の他市町はどうなのか、県内の公営住宅数を調べてみましたが、一言でいって愕然といたしました。

ダントツの最下位です。府中町の町営住宅戸数は世帯数の0.5%にすぎません。千世帯に5戸。県内平均は世帯数比で4%、百世帯に4戸です。

下から2番目の東広島市でさえ、人口比、世帯数比1.6%で、府中町の3倍以上あります。

安芸郡4町はどうか。海田町は町営住宅164戸、県営住宅278戸、熊野町は町営住宅は68戸ですが県営住宅が692戸あります。坂町は町営住宅110戸で県営住宅が224戸です。

人口、世帯数が違いますので、もし府中町と同じ世帯数だったら、いくつあることになるのか。府中町と同じ世帯数、2万1千世帯に揃えると、町営住宅は海田町並みなら283戸、熊野町並みなら152戸、坂町並みなら453戸あることになります。県営住宅をあわせると海田町762戸、熊野町1701戸、坂町1374戸です。府中町は県営住宅もありません。府中町の世帯数に換算した県内市町の平均は1100戸台です。1000戸も他市町より公営住宅が少ないのです。

みなさん

府中町は、広島市や東広島市、海田町とともに県内で借家率が高く、4割を超えています。

そして、借家住まいの高齢者もまた増える傾向にあります。今後も65歳以上の高齢者は増え続け、2030年には約1万4千人と2010年に比べて4割も増えると「府中町人口ビジョン」は予測しています。借家の家賃も府中町は県平均より1万円も高い。

高齢化が進む、借家家賃が相対的に高い。そして、これは日本全体のことですけれども高齢者の暮らしを支える年金の水準が極めて低い。

そういうなかで、民間住宅の家賃を払い続けることができない人たちが出てくるのは当然です。家賃が払えなければ、借家は出て行かざるを得ない。住宅難民になりかねません。

私は、府中町の町営住宅数はきわめて遅れた状態であり、町内の借家比率が高いことから住宅難民が広がる可能性があると思うが、町はどう考えているか問いました。

町の答弁は「住宅に困窮される方が増加する可能性は否定できない」としつつも、「相談者の住まいの不安解消に向け、多様化したニーズや問題に対応できる相談・支援体制を整える」というものでした。私は、「入れる町営住宅がないのなら、他の市町の公営住宅へ引っ越すことを勧めるか、家賃は安いがボロボロの民間住宅を勧めるぐらいしかないではないか」と反論しました。

みなさん

私は、つぎに「府中町は、なぜ全県的な水準よりはるかに遅れているのか。その原因はどこにあると考えているか」を問いました。町の答弁は、「人口に対する町営住宅の供給戸数は、他の市町と比べますと、低い率」であることはお認めになりました。事実ですから否定のしようもありません。

続いて「府中町は、住宅の需要と供給のバランスが取れており、他の市町に比べましても、民間活力が非常に活発に動いておりますので、供給戸数につきましては、従前より整備されていた町営住宅供給規模の維持が目標」だと、町営住宅の数が県内他市町よりはるかに遅れているにもかかわらず、「入居者募集が可能な町営住宅は、現在56戸で、それをこれまでの供給規模の100戸にする」というものでした。

町営住宅が少ない原因については、公共下水道整備事業、向洋駅周辺区画整理事業・学校の耐震化事業といった三大事業、街路整備、くすのきプラザや南北交流センターの施設整備などの大型事業を優先したといいます。

他の市町もさまざまな大型事業をしつつ、公営住宅もつくってきたのですから理由になりません。

みなさん

これまでも申しましたように、町営住宅が必要になる人が増えることは間違いありません。すでに多くの人から「入りたい」「入れない」と声が寄せられています。

遅れを取り戻すためには、多くの予算もいります。しかし、人口5万1千、2万1千世帯の府中町に町営住宅が100戸というのはあまりにも少なすぎます。他市町並みになるよう、抜本的な計画の見直しが必要です。

町長は「4次総(府中町第4次総合計画)の見直しのなかで、しっかり論議していきたい」と答弁しました。

ずっと住み続けられる府中町にするためには町営住宅を増やすことが必要です。引き続きこの問題に取り組んでまいります。

ふたみ伸吾 ほっとらいん

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