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2018-07-10

森林整備を急げ

以下は、2016年12月16日(金)にあった決算審査特別委員会の「現地踏査」を踏まえて書いたものです。

豪雨災害による被害を抑えるために森林整備は欠かせません。


3.府中の森づくり事業

府中町の面積は1,045haで、森林面積は435ha。その半分(225ha)が町有林で、人工林が87haを占めています。人工林は定期的な間伐をしないと過密になり、木が育ちません。

「手入れ(せずに)放置されると、藪のような状態になり、つる性植物などにより、木の成長が阻害され、日光が差し込まないため、林床植生が減少し、土石流の発生、山腹崩壊や風倒被害を受けやすくなる」(町生活環境部資料)。

平成26年8月20日に起きた広島豪雨災害。最も被害の激しかった安佐南区八木の現場を見ましたが、間伐がされておらず、幹が細く、木が育っていません(下の写真)。

もし、きちんとした整備がなされていれば、土石流による被害は最小限に食い止められていたのではないでしょうか。

天然林ときちんと整備された森林は、保水力があり、「緑のダム」と呼ばれています(下の図)。

降水を貯留し、河川へ流れ込む水の量を平準化して洪水を緩和し、雨の降らない時の川の流量を維持する機能を持っています。さらに、多種多様な鳥、昆虫など生き物を育む機能、森林が二酸化炭素を吸収することによる地球温暖化防止の機能もあります。

町では中国自然遊歩道を軸に毎年間伐を実施し、みくまり峡森林公園内の遊歩道の整備をしています。町有の人工林87haのうち、当面20haを整備する計画ですが、平成27年度は7.55haの整備が済みました。

みくまり峡で間伐がされた林を見ましたが、とても美しく整備がされています(下の写真)。

平成20年度から整備が始まっていますが、町有林だけでもまだ緒についたばかりです(累計面積9.58ha)。間伐の済んだ林の近くには、安佐南八木地区と同じようなひょろよろの木ばかりのところがたくさんあります(下の写真)。



森林整備は「オアシス都市」を標榜する府中町にとって要となる施策の一つであり、防災上も重要な役割を果たします。

テンポをあげて整備することが求められます。

 


他も含めた現地踏査の報告

ふたみ伸吾 ほっとらいん

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    コメント2件

  • yoneken より:

    ふたみ議員へ
    前略、大雨の翌7月7日に呉娑々宇山に発生した土石流の痕跡を撮影しております。県や府中町はみくまり峡に堆積した土量・水量を把握していたのではと思えたなりません。当日の朝、榎川は粘性の強い泥水が流れてました。土木のド素人でない限り、この惨事は予想出来ていたのでは?残念でなりません。

    https://twitter.com/Yoneken2Yoneken/status/1016553856363200513

  • ふたみ 伸吾 より:

    Yonekenさま

    コメントありがとうございます。

    惨事は防げたのではないか、もっと被害を少なくすることができたのではないかと考えています。検証しつつ、災害を最小限に食い止める施策を提案し、実現していきたいと思います。

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