明らかでない移行経費 根拠の乏しい市になる理由

260608
朝宣伝の時、通りがかった小学生が「にい、さん。しい、ご」とやってくれ、私も「ふた、みい、しん、ご」と続けました。
「よく覚えてくれてたねえ。ありがとう」
最後の選挙から2年も経つのに。2年後の選挙も頑張ろう。
さて、今朝の演説原稿から。
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◆みなさん
先週、6月5日、市になるかどうかを検討する特別委員会が開かれました。今日はその報告を致します。
今回の特別委員会で、大きく言って2つの問題が明らかになりました。
一つは市になるにあたっての移行経費の問題。もう一つは市になる、市にしたい理由の問題です。
まず一つめの移行経費です。
町は「2億円前後」というわけですが、2011年に市になった野々市市は1億4千万円、2012年に市になった白岡市は1億3千万円、2018年に市になった那珂川市は1億9千万円かかっている。
10年も経たない間に5千万円、6千万円と増えているんです。
もし、町の計画通り2028年に市制移行するとなれば、最後の那珂川市から10年近く経っており、この間、物価はものすごくあがっている。2億円前後で済むはずがありません。

このことを4月の特別委員会でも指摘し、物価高は否定しようもないわけですが、では、「2億円前後」というのは訂正するのかというとしないわけです。
5月19日の、学識経験者や町内会の代表や婦人会、PTA、老人クラブなどの方々が委員となっている審議会でも「2億円前後」、これから開かれる町民のみなさんに向けての説明会の資料にも「2億円前後」となっているわけです。
質問すると、認めるけれども資料は変わらない。
よそがだいたい2億円前後と言っているから――といっても那珂川市だけなんですが――2億円前後だという。町として、今の物価でいくらかかるのかの試算はまだできていない。
説明会や市制への是非を問う住民アンケートまでに試算を示すのかと問うとはっきりした答がない。そこまでには試算を出して説明しますという答弁はなかったわけです。
◆みなさん
移行経費についてもう一つ問題があります。町は、移行経費は国からお金がでると言い続けてきました。特別交付税で措置される。町民の皆さんの懐は痛まないと。
5月25日、26日に、特別委員会で、石川県野々市市と埼玉県白岡市に視察に行って参りました。
そこで伺った話は、町の説明と違っておりました。
野々市市の担当者は「市制移行に関して国からの財政措置はありません」とはっきり言いましたし、白岡市の担当者は「市制移行に約1億3千万円かかり、その資料を提出したが、実際に措置されたかは分からない」という説明でした。
やはり、そうだったのかと思ったわけですが、視察終了後の27日、超党派有志9人で総務省レクチャーを受けました。そこでも、特別交付税は移行経費にはないことが明らかになりました。
町は移行年度に市制移行した自治体の特別交付税が増えていることを理由に移行経費が出ていると説明してきたわけですが、特別交付税が移行年度に増えるのは福祉事務所を新たに設置する場合であり、私たちが視察に行った野々市市、白岡市、そして直近の滝沢市、富谷市、那珂川市も市になる前は福祉事務所がなかった。
だから市制移行にあたって特別交付税が移行の年に増えていたのです。
移行にかかる経費は少なめに言い、しかも国から出るから心配いらないと言う。しかし、それは事実ではないわけです。
市になってみたら予想以上のお金がかかり、しかも国からの補助はない、ということになるでしょう。
◆みなさん
2番目の問題は、なんのために市になるのか。その理由です。
町の資料には何カ所も「行政サービスの充実」「行政サービスの向上」と書かれている。
しかし、4月の特別委員会で、行政サービスの向上はあるのかと問いましたところ、「目に見えるものはない」とはっきり答弁しています。町長もニュースのインタビューに「住民の方からいえば大きく変わることは、ほとんどない」と答えました。町から市になっても住民サービスはよくならないんです。そう言っているわけです。
ところが、今回の特別委員会にも「行政サービスの向上・充実」の文言が踊っている。
「処理できる業務の範囲が拡大し、住民サービスの向上につながる」「都市機能強化、住民サービスの向上」が「都市としてのブランド力の向上、シティープロモーションの展開」につながるなどと書かれているのです。
「行政サービスの向上はない」ということを指摘すると認めるが、資料は変わらない。これは住民のみなさんにウソをついて市になることを認めさせようとしている。そう言われてもおかしくないでしょう。
◆みなさん
町は市にしたいがために色んなことを言っています。
・市へ「昇格」することへの期待感や一体感が高まり、住民の地域への愛着や誇りの更なる向上につながる、市へ「昇格」することで、自治体としての発言力、影響力が一層高まる。
このように言うんですが、大問題です。市に昇格するという言い方の後ろにあるのは町村は市より格下だという考えです。
戦前は郡役所がありました。郡役所が町村の上にあったわけです。そしてそれぞれの町村の利害の調整が難しかった。
それぞれの町村が発展するためには邪魔だったんですね。市になるとこの郡役所から自由になる。だから市になることは権限が増えて「昇格」だったんです。
しかし郡役所は1926年、昭和元年に廃止され、戦後、地方自治法の下では市町村の権能、権利と能力の違いはないのです。
郡役所は昭和の初めからない。町のいう「市への昇格」というのは、明治時代の古くさい考えであります。
「昇格」が事実ではないのですから、自治体としての発言力、影響力が一層高まるということもありません。さらには町村を格下とみて、格上の市になろうという考えはいかがなものかと思うのです。
◆みなさん
ブランド力というのも実態のないものです。
町長は「『市』になれば、イメージアップしブランド力がつく。人・もの・情報をしっかり呼び寄せられる」と言います。
府中町とブランド力をもつ市。市の代表として府中市を選んで比べてみますと、2000年に府中市は41,271人、府中町は50,673人だった。2025年の国勢調査(速報値)では、府中市は33,347人、府中町は51,213人になっています。

府中町は、わずかではあるが人口が増え、府中市は8千人近くも減らしている。府中市は2024年に市制施行 70 周年を迎え、市というブランドを70年以上背負ってきた。
にもかかわらず、人口は激減している。「市がブランド」であり、市になりさえすれば住民が移住してくるならこういうことにはならないはずです。
このように指摘すると認めるわけですが、資料は変わらない。
このように、市にするための理由、どれも根拠がありません。
市に昇格するんだ、ブランド力がつくんだ。こういう中身のない理由のために、必要のないお金を使うだけになります。
府中町は府中町のままがいい。
やっぱ府中町じゃね。そう思います。 表示を縮小












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