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2026-06-04

府中町の市制移行問題  事実と違う町の説明

6月1日の定例宣伝から

 

みなさん

府中町を市にすることについてのビラをお配りしましたが、お読みいただけたでしょうか。

今朝もこの件についてお話しします。私たち、議員は、この問題について特別委員会をつくっているんですが、5月25日、26日に、この特別委員会視察で、石川県野々市市と埼玉県白岡市に行って参りました。

そこで伺った話は、町の説明と違っておりました。

一番の問題は、町から市になるための経費は特別交付税で措置されるから心配ないというのが事実でなかったことです。

野々市市の担当者は「市制移行に関して国からの財政措置はありません」とはっきり言いましたし、白岡市の担当者は「市制移行に約1億3千万円かかり、その資料を提出したが、実際に措置されたかは分からない」という説明でした。

やはり、そうだったのかと思ったわけですが、視察終了後の27日、超党派有志9人で総務省レクチャーを受けました。

そこでも、特別交付税は移行経費にはないことが明らかになりました。

特別交付税が移行年度に増えるのは福祉事務所を新たに設置する場合であり、私たちが視察に行った野々市市、白岡市、そして直近の滝沢市、富谷市、那珂川市も市になる前は福祉事務所がなかった。だから市制移行にあたって特別交付税が移行の年に増えていたのです。

みなさん

町は、移行の経費は2億円前後だと言っています。しかし、2011年に市になった野々市市は1億4千万円、2012年に市になった白岡市は1億3千万円、2018年に市になった那珂川市は1億9千万円かかっている。10年も経たない間に5千万円、6千万円と増えているんです。最後の那珂川市から10年近く経っており、この間、物価はものすごくあがっている。2億円前後で済むはずがありません。

そして国からの特別交付税はないんです。

この6月から放課後児童クラブが有料になり、子ども一人年間37,000円もかかるようになります。府中町全体で約3,000万円です。市になるための経費が仮に2億円だったとしても7年間無料を続けることができます。

町のお金は、「イメージ」「ブランド力」といった、ふわふわしたもののためにではなく、町民の暮らしのために使うべきです。

みなさん

さらに問題だと思うのは、4月10日の特別委員会で、私を含め複数の議員が、特別交付税についてきちんと総務省に問い合わせるようにと言ったにもかかわらず、何もしなかったことです。問い合わせず、審議会を開き、ここでも特別交付税が出るという説明をしています。

これはあまりに不誠実、不真面目な態度で、議会を愚弄するものであります。議員が特別委員会で指摘をしても何もしない。これでは特別委員会をする意味がありません。

みなさん

つぎに、今も申しました、町が設置した「単独自治調査研究審議会」の問題であります。

市になることで、「郡・町」のイメージとのギャップを解消し、都市的イメージの獲得ができるというんですが、特別委員会でどんなイメージか?と問いますと、「町は田舎で市は都会・都市」とまあ単純な答でありました。県内の自治体を考えてみれば分かるんですが、田舎の市もたくさんある。町でも府中町のように住宅ばかりで農家がいないような町もあるわけです。だから市になったら都会だと思ってもらえるかどうかは分からない。市か町かは関係ないんですね。

市になるとなぜ情報発信力が強くなるといい、マスコミの扱いがよくなるといい、審議会で町長は「町だから成人式が報道されない」と発言しました。これでは「風が吹いても雨が降っても町のせい」です。ひがみとしか思えない。

この発言を聞いた、あるテレビ局の記者は「私たちは毎年、特色のある成人式を探してニュースにしている。市だから町だからということはない」と怒っていました。

市になると企業やオフィスの誘致ができるということも言われるわけですが、2つの市を視察して、ことはそう単純ではないということが分かりました。

石川県野々市市は、区画整理と道路整備を進め、市内に都市計計画道路が縦横に――京都市ほどではありませんが――碁盤目なるように作られている。金沢市の隣で、人口5万人。このように整備された道路があると、コストコがくる、スターバックスがくるというようになったわけです。

埼玉県白岡市も立地の良さと利便性がポイントです。

JR宇都宮線白岡駅・新白岡駅があって白岡駅から上野駅まで42分、池袋駅まで41分。インターチェンジがあり、東北自動車道・圏央道が交差しているため、通勤・通学・レジャーに便利。電車でも自動車でも便利なのです。

 

白岡市の担当者は、市制とは関係ないかもしれないがと断りつつ、企業からの問い合わせが増え、実際に進出もしている。しかし、適当な場所、土地がないと言っていました。

このように企業の進出は、町が市になったから、ということでは必ずしもありません。

中四国最大級のイオンモールだって、町だと承知して府中町に出店しているわけです。町であることが障害になっていません。

野々市市は金沢市の隣、白岡市は都心に近い、府中町は広島市内中心部に近い。こういう共通点があり、それぞれの発展の土台になっているのです。

市になったから企業が来たというような単純な話ではないのです。

みなさん

そもそも府中町のどこに企業やオフィスを誘致するというのでしょうか。町内に企業が進出できるような土地もありませんし、オフィス用の物件もほとんどありません。

みなさん

町は市にしたいがために色んなことを言っています。

「市へ《昇格》することへの期待感や一体感が高まり、住民の地域への愛着や誇りの更なる向上につながる、市へ《昇格》することで、自治体としての発言力、影響力が一層高まる」

このように言うんですが、大問題です。市に昇格するという言い方の後ろにあるのは町村は市より格下だという考えです。

戦前は郡役所がありました。安芸郡は1町29村、いまの広島市の一部、呉市の一部を含む大変広い郡です。

郡役所が町村の上にあったわけです。そしてそれぞれの町村の利害の調整が難しかった。それぞれの町村が発展するためには邪魔だったんですね。市になるとこの郡役所から自由になる。だから市になることは権限が増えて「昇格」だったんです。

しかし郡役所は1926年、昭和元年に廃止され、戦後、地方自治法の下では市町村の権能、権利と能力の違いはないのです。

郡役所は昭和の初めからない。町のいう「市への昇格」というのは、明治時代の古くさい考えであります。

なにより、町村を格下とみて、格上の市になろうという考えはいかがなものかと思うのです。

みなさん

町は「職員の意識やスキルが向上する」と言いますが町職員では意識が低く、スキル(技術)は向上しないんでしょうか?

人口が5万人を超えてもう35年も経ちます。

この35年間、職員の意識は低いままにおかれ、スキルも高まらないまま、町政が行われてきたとても言うんでしょうか。

私は、日頃、町の職員に接していて、意識も能力も決して低くない、優秀な職員も多いと感じています。

みなさん

全国市区町村は約1700で、市は800近くもあり、市になったからといって認知度が上がるわけではありません。

府中町、いまは「全国一人口の多い町」というブランドですが、市になれば800あるうちの510番前後です。

(2020年国勢調査)

市制移行からしばらくすれば、話題にする人もいないでしょう。

府中町は府中町のままがいい。

やっぱ府中町じゃね。私はそう思います。

ふたみ伸吾 ほっとらいん

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