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落語には与太郎という若者が出て参ります。 呑気で楽天的だけれど、ぼんやり者で、何をやっても失敗ばかり。

そんな「愛すべき愚か者」が与太郎です。この与太郎が主役を張る一連の噺を「与太郎噺(ばなし)」と呼びます。

そのなかに「かぼちゃ屋」という演目があります。

八百屋のおじさんに「上を見て売れ」――掛け値をつけて売れ――と教わった与太郎。

言葉のまんま空ばかり眺めて商売していましたが、おじさんに言われていたことを思い出し、路地に入りました。

すると出てきたおっさんが「安い」といって長屋の連中にかぼちゃを全部売ってくれたのです。

全部売れてしまったので、店に戻るとおじさんがびっくり。売上を数えると元値しかない。掛け値なしだったからです。これでは儲けが出ない。

これからする話に、この「かぼちゃ屋」と繋がることが出てきます。

私も齢六十を超しまして、与太郎のなれの果てかなと思ったりもして、今回のお題を「『資本論』与太話」としました。

今回の与太話、とある場所で話したことが基になっていますが、足したり削ったりしております。

大学生の頃から『資本論』を読み、ときに学習会の講師も務めてきましたが、専門の研究者ではありません。

落ち度、間違いがあるかもしれませんが、与太郎爺さんが話す『資本論』ということで、ご容赦いただきたいと思います。

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もくじ

資本論与太話 1.マルクスと資本論の時代

資本論与太話 2.「資本論」とは何か

資本論与太話 3.資本主義的な「搾取」とは何か

資本論与太話 4.搾取の問題とともに社会保障が大切

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