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2019-12-17

「平成の合併」、地方消滅論・地方創生と府中町

「リプロダクティブ・ヘルス/ライツ」の侵害

1994年、カイロ国際人口開発会議は「リプロダクティブ・ヘルス/ライツ」(性と生殖に関する健康・権利)を採択しました。リプロダクティブ・ヘルスは、精神的・肉体的そして社会的にも満たされた性生活を営むこと、そして子どもを持つもしくは持たないことに対する自由を意味しています。

「産むかどうか」は女性の自己決定権に属しており、それを批判するのは女性の人権にかかわる問題です。また、出産を女性の自己責任だとして産まない女性を責めることも誤りです。

基本目標の第2は、「産むことのできる女性」=20~39歳の女性の転入を促すことです。

子育て世代の転入出差を年間+30 世帯、つまり、20~39 歳女性が前年の 19~38 歳女性比で 59 人増(現状 53人増)

そのために「生活利便の向上」「地域の魅力向上」を図るという課題が導き出されます。転入も人口増に直結する(と思われる)年齢層の女性にターゲットを絞る。「生活利便の向上」「地域の魅力向上」も転入者を増やし、転出者を減らす手段でしかない。

またこのような目標設定は、「子を産まない女性は府中町では歓迎されないのか」という不快感や「女性の人権侵害・女性差別」にあたるのではないかという疑問を呼び起こしています。

先ほども紹介したように、今年の出生数が過去最少の86万人程度にとどまることが確実になりました。これまでの「総合戦略」のあり方――国の「総合戦略」もそれに沿った府中町の「総合戦略」――を根本的なところから検討し直さなければならない。若干の手直しでは済まないと思います。

これまで提案され、実行されてきたものもろの少子化対策は、いずれも顕著な成果を上げることができず、出生数は下がり続けるばかりです。人口の維持を目標とし、少子化対策という名の「多産を奨励する対策」は失敗している。転出入は、どこかが増えればどこかが減るだけのことです。

人口増を至上目的として、「人口の自然増をもたらす20~39歳の女性」にターゲットにすることは多産を奨励することと軌を一にしています。それはまた「産まない女性」に対する差別に通じるものです。産むことを懇願し奨励する発想とそれに基づく施策が女性に拒否されている。それが、今年に生まれた赤ちゃんの数が90万人を切って86万人になったことの要因だと考えます。

そこで質問です。

④人口増を至上目的として、「人口の自然増をもたらす20~39歳の女性」にターゲットすることは女性の人権からみて大きな問題だと思いますが、町はどのように考えているでしょうか。

総務企画部長

現行の総合戦略は、2つの基本目標と指標で構成しており、基本目標のーつに「子育て世代の転入出差のプラス」を掲げております。これは、子育て世代の世帯数を増やしていきたい。という考えであり、これが基本目標、町の考えでございます。

本目標は、年代を問わずすべての「子育て世代」の方々に、「広島都市圈で一番の子育て支援」を目指して施策展開している府中町で、子育てをしてもらいたいという意味であることを前提としていることを申し添えます。

この基本目標の達成度を測る指標の一つに、「20歳~39歳の子育て世代女性人口の増減」を掲げており、本計画制定時において、子育て世代の世帯数の増減が20歳から39歳の女性人口の増減と比例すると仮定して、この値を定めた経緯があります。

この指標は、対象年齢を限定しているものではなく、あくまでも、どの数値で達成度を測るかといった人口統計を踏まえた指標設定上の捉え方(言い表し方)であり、人権問題とは異なるものであると考えております。

二見議員

⑤「府中町まち・ひと・しごと創生総合戦略」は、今年度までの5カ年計画でしたが1年延伸すると伺いました。これまで申しましたように、「総合戦略」および「人口ビジョン」には、大きな問題があります。抜本的な見直しをすべきだと考えますが。町の見解をお聞かせ下さい。

総務企画部長

人口減少対策は長期的な視点で切れ目のない取り組みを進めていく必要があり、国も第1期総合戦略に引き続き、第2期総合戦略を策定している最中だというところは、先ほどご答弁させていただいております。

本町においても、総合戦略に掲げている人口減少対策は総合計画にも包含される共通の重点課題であることから、終了後も継続して取り組むものとしており、総合戦略と総合計画は、長期スパンでの人口減少対策といった点で共通の目的を持つことから、一体的に策定し連携のうえ推進すべきものであるとしており、後期期間の第4次総合計画と連動性をとることといたしました。

総合計画と人口減少対策を含め、新たな行政課題や住民ニーズも踏まえ、第4次総合計画の改訂に向けては、議員の皆様のご意見もいただきながら、進めていきたいと考えています。

(8へ続く)

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ふたみ伸吾 ほっとらいん

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