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2026-09-03

市はJ1、町はJ2なのか

Illustration: Chappy

 

府中町の市制移行をめぐる議論のなかで、ある議員から、こんな趣旨の発言がありました。

「鶏口牛後(けいこうぎゅうご)という言い方もあるが、サッカーでもJ2よりJ1がいいに決まっている」

「鶏口牛後」とは、大きな集団の末端にいるより、小さな集団でもその長になる方がよい、という意味です。

しかし、その考え方よりも、サッカーならJ2よりJ1の方がいい。だから町でいるより市になった方がいい、というわけです。

私は、このたとえには大きな違和感があります。

サッカーのJ1とJ2は、カテゴリーとして上下があり、成績など一定の条件によって昇格・降格があります。

しかし、市と町はそういう関係ではありません。

市はJ1、町はJ2ではないのです。

以前、町長も、市になることを「昇格」と表現したことがあります。そのときも私は批判しました。

「昇格」という言葉も、「J2よりJ1がいい」というたとえも、私には根っこのところで同じ発想に見えます。

市が上で、町や村は下だという考え方です。

私は、そこに賛成できません。

市・町・村は、上から順番に並べられた自治体の階級ではありません。それぞれの地域に、それぞれの歴史や文化があり、それぞれの自治があります。

全国には、「町」であること、「村」であることを生かしながら、特色ある地域づくりを進めている自治体がたくさんあります。

そうした町や村を、市より一段下にあるかのように捉えるのは、私は違うと思います。

府中町はいま、「人口日本一の町」です。

市になれば、この全国でただ一つの看板はなくなります。

だから私は、「市が上、町が下」という偏見にとらわれず、いま府中町が持っているものをどう生かすのか、そして住民の暮らしをどう良くするのかを考えたい。

大切なのは、市になることではありません。

市であれ、町であれ、村であれ、住民にとってよい自治体であることです。

 

ふたみ伸吾 ほっとらいん

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